アキバ中古ゲーム市況:全体的に低調 “コミケ特需”に期待

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、7月31日~8月6日の集計を基に中古市場の今を振り返ってもらいます。

ウナギノボリ

 全国的には「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ」(3DS、バンダイナムコゲームス)が売れたようですが、子供や女性向けということもあり、アキバではそこまで動かなかった印象。ほかのラインアップも厳しく「マインドゼロ」(Vita、アクワイア)がやや動いた程度でした。品切れしていた「ドラゴンズクラウン」(PS3・Vita、アトラス)の再入荷がなかったこともあり、新品市場は全体的に厳しかったですね。

 一方の中古市場は、1位の「地球防衛軍4」(PS3、ディースリーパブリッシャー)を筆頭にトップ5の顔ぶれが前回と変わりませんでした。「ドラゴンズクラウン」の買い取りが若干ありましたが、またたく間に売れていきました。

 ◇新作ゲームの手応え

 待ちに待った「ドラゴンズクラウン」の再入荷があるので期待したいところ。新作のラインアップは厳しいのですが、10日に発売される「ポケモントレッタラボforニンテンドー3DS」(3DS、タカラトミーアーツ)は、限定のポケモントレッタが付くこともあり、低年齢層の人気を集めるでしょう。

 週末には「コミケ」が開かれることもあり、アキバにもお客さんが集まりそう。全国からお客さんがやって来る時期ということで、普段とまったく異なる予想外のタイトルが売れるケースもしばしば。今回も何が売れるか、期待しています。また、9~11日には恒例の「鬼特価セール」を実施します。2本で500円引き(BD、DVD除く)からとお得なので、ぜひこの機会に利用してみてください。

 ◇7月31日~8月6日の中古ランキング(トレーダー調べ)

1位 地球防衛軍4(PS3)

2位 ラスト・オブ・アス(PS3)

3位 ガンダムブレイカー(PS3)

4位 討鬼伝(Vita)

5位 真・女神転生4(3DS)

6位 逆転裁判5(3DS)

7位 ドラゴンズクラウン(Vita)

8位 新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女(3DS)

9位 ドラゴンズクラウン(PS3)

10位 魔女と百騎兵(PS3)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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