2008年に実際に起きた戦争、南オセチア紛争、別名「8月戦争」を題材にした映画「オーガストウォーズ」(ジャニック・ファイジエフ監督)が10日、公開された。両親が離婚し、離れて暮らす父親と休暇を過ごすために南オセチアを訪れた5歳の少年チョーマ(アルチョム・ファジェーエフ君)。ところが、時同じくしてグルジア軍が南オセチアに侵攻、ロシア軍との戦争が始まってしまう。チョーマの母クセーニア(スベトラーナ・イバーノブナさん)は、息子を助けるためにたった1人で激戦地帯に向かうのだが……。
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この映画の何に驚いたかって、実際にあった紛争をベースに、そこに取り残された少年を単身母親が救いに行く、しかもそこにロボットを登場させるなど、映画ならではのスペクタクルエンターテインメントに仕上げていることだ。冒頭で映るのは、巨大ロボットと、超合金のコスチュームをつけたチョーマが戦う場面。いきなりゲームっぽく、かつ派手な映像で、迫力はあるが、聞こえてくる言語がロシア語というのが違和感ありあり。だけどそれが面白い。
派手な戦闘モードには実はワケがあり、そのワケは映画を見ていただくとして、ある意味、異色のロボット戦争映画。意外性は十分で、ハリウッドのSFアクション映画とは一線を画する。しかも、俳優たちが見たことのない顔ばかりなので、誰が生き残るのか分からず、それもまたサスペンス性を高めている。VFXを担当したのは、アンジェリーナ・ジョリーさん主演のアクション映画「ウォンテッド」に参加したロシアのVFXスタジオ。ロシア軍が全面協力したというバトルシーンも迫力抜群。10日から渋谷TOEI(東京都渋谷区)ほか全国で順次公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌の制作会社、編集プロダクションを経てフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。
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