水原希子:初ドラマ出演でいきなり大河 撮影は「鳥肌が立つほど刺激的」

NHK提供
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 モデルで女優の水原希子さんがNHK大河ドラマ「八重の桜」で、山川捨松役として出演している。テレビドラマに出演するのは初めてで「たくさんの共演者の方と毎日、仕事をする中で、考えていなかったものが引き出されることもあって、撮影が終わったあとに鳥肌が立つことがあります」と刺激を受けている様子だ。水原さんに役への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「八重の桜」は、福島県出身で戊辰(ぼしん)戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女性たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ、のちに同志社を創設した新島襄(オダギリジョーさん)の妻となる山本八重(綾瀬はるかさん)の生涯を描いている。

 水原さんが演じる捨松は、薩摩の陸軍軍人・大山巌(反町隆史さん)の妻で、美貌と知性を持ち合わせ、社交界の中心として“鹿鳴館の華”と呼ばれた人物。会津の家老・山川家の娘として生まれ、家族とともに鶴ケ城籠城戦を経験した後、11歳のときに日本初の女子留学生として岩倉具視(小堺一機さん)の使節団に加わり、米国に渡る。帰国後、会津の仇敵(きゅうてき)である薩摩の大山巌と結婚する。母・山川艶を秋吉久美子さんが演じるほか、玉山鉄二さんや勝地涼さん、市川実日子さんらが兄弟役で出演している。

 初めてのテレビドラマが大河ドラマという大仕事となった水原さんは「いろいろな方が見られるので、緊張しています。がむしゃらに頑張っています」とプレッシャーを感じている様子だが、撮影が進む中で「キャラクターがつかめてきて、やりやすくなってきました」と話すように、徐々に現場に慣れてきたという。

 水原さんが演じる捨松は思春期を米国で過ごしたこともあり、帰国時は日本語よりも英語が得意で、江戸時代の伝統が残る日本の社会にはなじめなかった。米国出身で英語が堪能な水原さんは、捨松について「今っぽい考え方でチャーミングなところもある。精いっぱい頑張るところ、ポジティブなところは自分に似ていますね……。何か厚かましいですね。恥ずかしい」とほおを赤らめる。

 捨松は“鹿鳴館の華”と呼ばれたこともあり、水原さんは華やかなドレスに身を包んでダンスシーンに挑戦した。水原さんは「踊るのが大好きなので、すごく楽しみました。スカートが長くて、ちょっと大変でしたけど。鹿鳴館のシーンはすごく美しいですよ」と撮影を楽しんだようだ。捨松はダンスシーン以外も常に洋装で登場するといい、水原さんは「皆さんが着物の中、きれいなドレスを着させていただけてルンルンです。ドレスはディテールがきれいなんです」とうれしそうに話す。

 反町さんが演じる捨松の夫・大山巌は留学経験があり、西欧列強の思想に感化された人物。捨松は大山巌から熱烈なアプローチを受けて結婚することになる。水原さんは、反町さんの印象を「紳士でドンとしています。失敗しても優しくしてくれるんです。緊張していて、なかなか話すことができないけど……。ついていくのに必死です」と必死でくいついている様子。

 撮影の中で刺激を受け、女優として急成長中の水原さん。「秋吉久美子さんや綾瀬はるかさんを見ていると、一流の女優になりたい!と思います」と今後の希望を語っていた。

 「八重の桜」はNHK総合テレビ毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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