海外マンガフェスタ:“逆輸入”イベントにモンキー・パンチ「うれしい」

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 国民的人気アニメ「ルパン三世」の原作者、モンキー・パンチさんが24日、東京都内で行われた世界各国のマンガを紹介するイベント「第2回 海外マンガフェスタ」の会見に出席。同イベントは、日本のマンガやフランス語圏のマンガ「BD(バンド・デシネ)」、米国のアメリカンコミックなど、世界各国のマンガ文化を日本に紹介することを目的としたイベントということから、モンキー・パンチさんは「こうしたイベントができることはいいこと。なんで日本でこういうことをやらなかったのか(開催が)遅すぎると思う」と持論を展開し、「一人でも多くの方が来てくれたら、ありがたいしうれしい。僕も応援してる」と呼びかけた。

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 1960年後半~1970年代、米国で開催されていたコミックスのフェスイベントに参加していたというモンキー・パンチさんは、「(当時は)日本のマンガはほとんど展示されておらず、ほとんどがヨーロッパやアメリカのマンガだった」と語り、その時の様子を手塚治虫に報告したところ「手塚先生は殴り込みをかけようじゃないかと、1980年、日本のマンガ家10人くらいを連れて現地に行った」とエピソードを紹介。「そこで日本のマンガを紹介したことをきっかけに、日本のマンガが注目されるようになったと思う」と振り返り、「やっとここに来て現実になったかと感慨深いものがある」としみじみと話した。

 「第2回 海外マンガフェスタ」は、昨年からスタートした世界のマンガ文化を紹介する日本初のイベントで、今年は10月20日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催。アメコミアーティストのアディ・グラノフさんと内藤泰弘さんらによる「アメコミの世界」についてのトークライブをはじめ、「FAIRY TAIL(フェアリーテイル)」の真島ヒロさん、「鉄コン筋クリート」の松本大洋さんらが登場するトークライブを行う予定。会場では、世界のマンガが紹介されるほか、作家、出版社なども参加し、世界のマンガファンが国境を越えて交流できるようさまざまなイベントが開催される。

 この日は、今年で6回目を迎えるフランス語圏の文学とバンド・デシネのフェスティバル「読書の秋 2013」が10月19日~12月5日に開催されることも発表された。同イベントは、日本語翻訳書が出版されているフランスの作家たちが来日し、日本各地に展開するフランス文化機関ネットワークなど計8都市でワークショップや講演会を開催する。(毎日新聞デジタル)

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