椎名桔平:「倍返しできる」と自信 40歳超の“新人”刑事役で新境地

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 俳優の椎名桔平さんが主演を務める連続ドラマ「刑事のまなざし」(TBS系)の会見が27日、神奈川県内のスタジオで行われた。TBSの連ドラ初主演となる椎名さんは、40歳を超えた新人刑事・夏目信人役について「刑事役は数々やっていて、最近も『ハーイ!』なんていう(ハイテンションな)刑事をやったが、今回の役は挑戦です」と熱を込め、「ヒューマンミステリーですが、ヒューマンドラマとしてもミステリードラマとしても、見応えがある。つまりは“倍返し”でお贈りできる素晴らしいドラマです!」と、自信満々で宣言し、会場の笑いを誘った。

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 ドラマは、江戸川乱歩賞受賞作家、薬丸岳さんの同名連作短編小説が原作。少年鑑別所の法務技官だった夏目信人が、10年前に幼い娘がある事件の被害者となり、植物状態になったことをきっかけに警察官となり、“遅れてきた新人刑事”として、東池袋署刑事課に勤務。人を「信じる仕事」から「疑う仕事」へと転身し、事件の関係者からじっくり話を聞き、真実を掘り起こし、真相へと迫る……という展開。1話完結で、原作では夏目以外の刑事はほとんど活躍しないが、ドラマではオリジナルキャラクターを含めた東池袋署の刑事たちとのチームワークも描かれる。

 「挑戦」と語る夏目役について、椎名さんは「法務技官という人を信じる目を持った人間が刑事になって、人を疑わなければならない。さらに夏目は犯罪被害者でもあって、怒りの目、悲しみの目、も混ぜ合わせる。今までそこまで複雑な役を背負ったことはない。とても新鮮な気持ちでやらせてもらっている」と目を輝かせ、「役者として成長できる。いい芝居に向かっていけるんじゃないかとワクワクしています。感謝します」と意気込んだ。

 会見には、夏目とチームを組む強行犯係のベテラン刑事・福森誠一役の松重豊さん、年下だが夏目の先輩となる女刑事・安達涼子役の小野ゆり子さん、係長・菊池大雅役の要潤さん、警視庁捜査1課のホープ、長峰亘刑事役の北村有起哉さんも登場。要さんは「若輩ながら、椎名さんや松重さんに指示を出すキャラクター。手に汗を握りながら演じている」と苦労を語ったが、「本格的な刑事ドラマは初めて。事件を説明するホワイトボードのシーンに気合を入れています」と、リアルな刑事役を楽しんでいる様子。一方、1年の半分は刑事役をやっているという松重さんは「常に新しい刑事像を作り上げようとして挫折する日々」とこぼしつつ、「今回は期待が持てる。見たことないぞこんな刑事ドラマ、というふうに作り上げたい」と語った。

 主題歌は、3人組J−POPグループ「シクラメン」が、「ゆず」の岩沢厚治さんと共作した「マナザシ」が採用された。ドラマは10月7日から、TBS系で毎週月曜午後8時に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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