谷原章介:プリキュア声優挑戦で作品愛語る 「友情や愛の大切さを伝えている」

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 俳優の谷原章介さんが人気アニメ「ドキドキ!プリキュア」(ABC・テレビ朝日系)の劇場版最新作「映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」(26日公開)で、プリキュアと戦うオリジナルキャラクターの謎の男・マシューの声を担当している。娘とともにプリキュアシリーズのファンといい「プリキュアがやりたかったのですが、悪役か!となりました。男性のプリキュアが出てこないかな……。でも、悪役も理由があることが描かれていて、感情移入ができました」と話す谷原さんに、作品や役への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 ◇プリキュアは健康的! テレビや映画を家族と楽しむ

 プリキュアシリーズは、普通の女の子が妖精たちの力を借りて伝説の戦士・プリキュアに変身し、さまざまな困難に立ち向かう姿を描くアクションファンタジーアニメ。2004年から放送されており、現在は第10弾「ドキドキ!プリキュア」が放送中。劇場版最新作は、謎の男・マシューによって過去の世界に飛ばされた主人公・マナが、未来と思い出を守るために奮闘する姿が描かれる。

 谷原さんがプリキュアシリーズを初めて見たのは、10~11年放送のシリーズ第7弾「ハートキャッチプリキュア!」で、放送中の「ドキドキ!プリキュア」まで娘とともに見続けているという。谷原さんはプリキュアシリーズの魅力を「女の子が戦うというのはめずらしいし、普通の男の子の戦闘ものとは違いますよね。自分が子どものころに見ていた『伝説巨神イデオン』『装甲騎兵ボトムズ』『機動戦士ガンダム』は“生と死”のような重いテーマがあったけど、それと比べると健康的。ポジティブなメッセージが込められていますよね」と語る。

 また、10年公開の劇場版「映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」なども映画館に足を運んで、見てきたといい、「オールスターズはワクワクしますよ。仮面ライダーのオールスターがそろう作品みたいですね。最近は仮面ライダーも見ていますし」と楽しんでいるようだ。

 ◇アフレコでは“ラ行”に大苦戦

 谷原さんが声を担当するマシューは過去、現在、未来を自在に行き来でき、誰もが大切に持っている“オモイデの品”を操ることができる謎の男。強いだけでなく、多面性を持った複雑なキャラクターで、プリキュアたちを一番幸せだった過去の世界に閉じ込め、現在と未来の世界を破壊しようと攻撃を仕掛ける。谷原さんは、マシューの声を演じるにあたり注意した点を「根っからの悪人ではないので、いかにも悪人という表現はしたくない。声を張ることが多かったけれど、抑えるところは抑えて存在感を見せるようにしました」と話す。

 また、苦労した点を「咆哮(ほうこう)したり、朗々と声を出すので、のどが持つかな?と思いました。ハードでしたね……」と語る。そんな中で最も苦戦したのが、谷原さんが苦手という“ラ行”のせりふだったという。「以前、映画で『忘れられれば』というせりふで20回くらいNGを出したことがあるんです。今回は『忘れられた王国』『忘れられたい人たち』など“ラ行”がいっぱいでてきたので苦労しましたよ」と明かす。

 「プリキュアは友情や愛の大切さを伝えている」と作品への思いを語る谷原さん。最後に、劇場版の公開を心待ちにしているファンに向けてメッセージを求めると、「劇場版の新作は受け継がれてきたものを大切にするというメッセージがあるので、見終わったときに、家族でそういう話をしていただければうれしいですね。(劇場で来場者に配られる)ライトを振って、マナやプリキュアを応援してください!」と笑顔でメッセージを送った。

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