アキバ中古ゲーム市況：「ゴッドイーター2」期待通り　VitaTVは巻き返し期待

　東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、6～12日の集計を基に中古市場の今を振り返ってもらいます。

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　やはりアキバということで、“ご当地もの”の「アキバズトリップ2」（PS3・Vita、アクワイア）がよかった。特にVita版が好調でしたね。「バトルフィールド4」（PS3・Xbox360、エレクトロニック・アーツ）もまずまずの売れ行きを記録しました。

　中古市場はVitaタイトルが好調。気温が低く、客足も鈍かったのですが、家でじっくり遊ぶRPGタイトルが売れたのはその影響かも。新作が多いのは、店舗別オリジナル特典目当てのコアユーザーによる複数購入の影響が大きいでしょうね。

　◇新作ゲームの手応え

　「ゴッドイーター2」（Vita・PSP、バンダイナムコゲームス）がスタートダッシュを決めています。予約も好調で、駆け込み予約も多かったので盛り上がりを感じていましたが、期待通りの出足といえそう。「モンスターハンター4」（3DS、カプコン）が一段落して、次に遊ぶタイトルを探していたユーザーの心をつかんだということでしょう。ハードは異なるものの、アキバのお客さんは両ハードとも持っている方が多いので……。「ワールドサッカーウイニングイレブン2014」（PS3・PSP・3DS、コナミデジタルエンタテインメント）や「コール オブ デューティ ゴースト　字幕版」（PS3・Xbox360・WiiU、スクウェア・エニックス）などにも期待しています。

　Vitaフォーマットの新型ゲーム機「プレイステーションVitaTV」（SCE）はまずまず。値段も1万円を切る低価格で、大きさもコンパクト。PS3のコントローラーで遊べるということで、エントリーモデルとしての魅力もあったはずですが、テレビCMなどの露出がほとんどなかったのは残念。週末にかけての巻き返しを期待しています。

　◇6～12日の中古ランキング（トレーダー調べ）

1位　グランド・セフト・オート5（PS3）

2位　モンスターハンター4（3DS）

3位　ブレイブルー クロノファンタズマ（PS3）

4位　超次次元ゲイム ネプテューヌRe；Birth1（Vita）

5位　アキバズトリップ2（Vita）

6位　バトルフィールド4（PS3）

7位　ティアーズ・トゥ・ティアラ2（PS3）

8位　ポケットモンスターX（3DS）

9位　ポケットモンスターY（3DS）

10位　英雄伝説 閃の軌跡（Vita）

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。