南沢奈央:五輪選手の厳しさ実感「自分との戦いなんだ」

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 女優の南沢奈央さんが6日、東京都大田区内で行われたNHKドラマ「下町ボブスレー」の会見に登場。ドラマは、東京下町で暮らす町工場の職人たちが、初の国産ボブスレーのソリ「下町ボブスレー」を作って、オリンピックを目指すという実話をもとに描かれる作品。五輪出場を目指すボブスレー選手役の南沢さんは「なんでそこまで頑張れるんだろうと思っていたけど、選手にお会いして腑に落ちた。今はなれているなと思う」と手応えを感じている様子で、「オリンピックはそう簡単に出られるものでない、自分との戦いなんだと改めて感じた」としみじみと話していた。

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 ドラマは、モノづくりに誇りをもつ職人たちと、職人の心意気が詰まったボブスレーで戦う女子選手の情熱と奮闘を描く物語。ある日、父・矢島孝一(蟹江敬三さん)と息子・健太郎(青柳翔さん)が営む、大田区の小さな町工場・矢島製作所に、ボブスレー選手の柳田美樹(南沢さん)が現れ、ソチオリンピックで乗るためのボブスレーのソリを作ってほしい、と申し出る。一度は依頼を断る健太郎だが、オリンピックを本気で目指しトレーニングを積む美樹の姿を見て、重い腰を上げる。資金も部品も足りず苦戦する中、町工場の職人たちが協力しはじめ、下町ボブスレープロジェクトが動き出して……というストーリー。町工場のベテラン職人役で柳沢慎吾さん、職人役で品川祐さん、町工場の経営者役で鶴見辰吾さんらも出演する。

 「撮影に入る前に、実際に五輪に出た選手の方にトレーニングをしていただいた。脚力が結構必要なので、走ったり、映像を見たり、本を読んで勉強したりしています」と役作りに励んでいるという南沢さん。監督から「太陽のような存在であってほしい」と言われたといい、「現場でエネルギーを放出しまくっている。撮影後はすぐ寝付けちゃうくらいやりきったなという気分で終える」と充実した表情で、「スポーツ選手っぽく見えるように姿勢を正したり、動きをキビキビしたりしている」とこだわりを語った。

 青柳さんから「鶴見さん、柳沢さん、品川さんのトリオが面白いので見てほしい」と紹介された柳沢さんは「現場は明るく楽しく、元気よくやらさせてもらっている。芝居するのが楽しみで、みんなと話し合って作戦会議している!」と元気にあいさつ。初日から柳沢さんと一緒のシーンが続いたという品川さんは「柳沢さんは空き時間一秒も黙らない。(柳沢さんの)デビューから現在に至るまでをもう4週聞いている」と苦情を言いつつ、「今日はカメラがいるから(柳沢さんは)全然しゃべらない」と暴露。柳沢さんは「緊張しちゃって」とおちゃめに話し、記者達を笑わせていた。ドラマは2014年3月1日からBSプレミアムで毎週土曜午後9時~放送予定。全3話。(毎日新聞デジタル)

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