大ヒットドラマ「半沢直樹」でオネエ言葉の黒崎役を演じて話題を呼んだ歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが、ホラーマンガの巨匠・楳図かずおさんが初めて監督・脚本を務める長編映画「マザー」で主演することがこのほど、明らかになった。主人公の「楳図かずお」役に挑戦する片岡さんは、映画について「この作品には男女、親子、友情とさまざまな愛の形と、その裏返しが描かれている」と紹介し、「ただのホラー映画ではなく、いろいろな要素が含まれていると思います。僕もできあがりを見るのを楽しみにしております」と期待を語った。
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映画は楳図さんの自叙伝的なストーリーで、マンガ家・楳図かずお(愛之助さん)のもとに、ある出版社から「生い立ちを本にしたい」という話が舞い込むところから始まる。担当編集者・さくらは、楳図独特の創作の原点には、亡くなった母・イチエ(真行寺君枝さん)の影響が大きいことを知り調査を進めるが、やがて周囲で次々に怪奇現象が起こり始める……という展開で、死んだはずの母の怨念(おんねん)が、底知れぬ恐怖を巻き起こす“最恐”ホラー作品となっている。
楳図さんは「ビジュアルはホラーという形をとりながらも、誰もが共感できる、せつない胸に迫るテーマをこの作品で伝えたいと思いました」とコメント。また自らを演じる片岡さんについては「仕事にのめり込んで、夢中になってやっているところも(自分との)共通点だと感じました。愛之助さんにお願いして本当に良かった」と満足した様子で、「『マザー』っていうだけに、公開までマザーマザー(まだまだ)終わってませんので、これから世の中、マザー(まずは)見ろという作品になればいいなと思ってます」と独特の表現で意気込みを語っている。14年9月27日公開予定。(毎日新聞デジタル)
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