注目映画紹介:「映画かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」 常に仲間を思う姿に感動

「映画かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」の一場面 (C)2013 原ゆたか/ポプラ社,映画かいけつゾロリ製作委員会
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「映画かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」の一場面 (C)2013 原ゆたか/ポプラ社,映画かいけつゾロリ製作委員会

 累計発行部数3500万部を超える人気児童図書「かいけつゾロリ」の劇場版アニメ第2弾「映画かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」(岩崎知子監督)が14日に公開された。「かいけつゾロリ」は、原ゆたかさんが手掛けている人気シリーズで、何度も映像化され、昨年には初の長編劇場版アニメが公開されて好評を博した。今作では台風で海に投げ出されてしまった恐竜の卵を取り戻すため、奮闘するゾロリたちの冒険を描く。ヒロインのディナ役を声優で歌手の水樹奈々さん、きょうりゅうママ役を「ドラゴンボール」の悟空役などの野沢雅子さんが演じることでも注目を集めている。

ウナギノボリ

 ゾロリ(声・山寺宏一さん)とイシシ(声・愛河里花子さん)、ノシシ(声・くまいもとこさん)は、きょうりゅうママから「卵が生まれたので見に来てほしい」という手紙をもらい、恐竜が暮らす伝説の島“おっとっ島”へ向かう。島に到着したゾロリたちだったが、その夜に島を巨大な台風が直撃し、卵が海に放り出されてしまう。ゾロリたちは危険を承知で卵を守り、島へと持ち帰るために海へと飛び込む……というストーリー。

 25年以上も子どもたちに愛されている作品だけあってストーリー展開によどみなく、“ハラハラドキドキ”させてくれる王道の面白さには脱帽する。主人公のゾロリを演じる山寺さんのベテランらしいユーモラスな演技が、緊迫した場面が続く中でも雰囲気を和ませる。何よりゾロリたちがいかなる状況でも卵を守るため、ひいては仲間のために行動する勇気と情熱にあふれた行動には、胸に熱いものがこみ上げてくる。クライマックスでの予想外ともいえる展開は、インパクト抜群だけに見もの。子供向けの作品ではあるが、波乱の展開に笑いあり、感動ありと、大人も十分楽しめる。14日からヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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