テレビ試写室:「鬼灯の冷徹」 低音ボイスの鬼灯に注目

「鬼灯の冷徹」のキービジュアル (C)江口夏実・講談社/鬼灯の冷徹製作委員会 (C)Copyright King Record.Co.,Ltd.All Rights Reserved.
1 / 1
「鬼灯の冷徹」のキービジュアル (C)江口夏実・講談社/鬼灯の冷徹製作委員会 (C)Copyright King Record.Co.,Ltd.All Rights Reserved.

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまでさまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は9日深夜から順次放送されるアニメ「鬼灯の冷徹」(MBS、TBSほか)だ。

あなたにオススメ

 閻魔(えんま)大王の第1補佐官で鬼神の鬼灯(ほおずき)と、地獄の住人たちの日常を描いた江口夏実さんの人気マンガが原作。週刊マンガ誌「モーニング」(講談社)に連載されている。

 物語は、言い伝えやおとぎ話などを基にしているものの、地獄では現世と同じように鬼や動物たちが“就職”し働いているという設定。そんな独特の世界観や、鬼灯をはじめとする“怖カワイイ”キャラクター、シュールな描写、ブラックユーモアなどで人気を博している。

 アニメは水墨画調の背景などを取り入れ、原作の独特の雰囲気を演出。ほのぼのとしながらもブラックでシュールなテイストも踏襲し、原作に描かれている実際のテレビ番組などのパロディーも健在だ。鬼灯の声は声優の安元洋貴さんが低音ボイスで演じ、落ち着いた雰囲気を表現した。“ドS”と称される冷徹な性格の鬼灯が、低音でクールに辛辣(しんらつ)な言葉を放つ姿は、女性の人気を集めそうだ。

 初回の放送では桃太郎が登場し、鬼灯に勝負を挑む。桃太郎のお供で原作の人気キャラクター、犬のシロにも要注目だ。また鬼灯が育てる衝撃的なビジュアルの金魚草も登場。原作ファンは、その“鳴き声”にも注目したい。

アニメ 最新記事