岡田准一:大河主演で「エネルギッシュに」 “肉体派”が動ける官兵衛に

NHK提供
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 人気グループ「V6」の岡田准一さんが豊臣秀吉の軍師として知られる黒田官兵衛役で主演を務めるNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」が5日、スタートする。岡田さんは「1年間を通じて、応援していただける人物を作る責任がある。エネルギッシュな大河を作りたい」と意気込みを語る。放送を前に、岡田さん本人に、大役に挑む心境を聞いた。

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 ◇スタンダードな官兵衛像を作る

 黒田官兵衛は、戦国時代末期に“天才軍師”と称され、信長、秀吉、徳川家康の三英傑に重用され、九州・福岡藩52万石の礎を築いた人物。官兵衛が30歳のとき、39歳の秀吉と出会って意気投合し、義兄弟の契りを交わす。本能寺の変で信長亡き後は、官兵衛が秀吉を支え、天下取りを目指した。脚本は、NHKで「陽だまりの樹」(2012年)などの時代劇を手がけた前川洋一さん。秀吉を竹中直人さん、信長を江口洋介さん、官兵衛の最愛の妻・光(てる)を中谷美紀さん、官兵衛の息子で福岡藩初代藩主の黒田長政を松坂桃李さん、官兵衛を導く軍師・竹中半兵衛役を谷原章介さん、官兵衛の父・黒田職隆(もとたか)役を柴田恭兵さんが演じる。

 “歴史好き”という岡田さんは、特に戦国時代には思い入れがあるといい「好きな戦国武将はいっぱいいます。官兵衛が信長に謁見するシーンを演じるなんて、興奮します」と話し、「今まで官兵衛は秀吉のスパイスとして描かれることが多かったと思いますが、人間的な厚みを見せられるように考えています。武勇と知謀が備わっている人物で、『官兵衛ってこうだね』とスタンダードとなる人物像を作りたい」と意気込む。

 ◇格闘や乗馬経験が役に立った

 戦国時代を舞台とした大河ドラマでは、殺陣や乗馬シーンが見どころの一つになり、岡田さんは「動ける官兵衛にします!」と話す。岡田さんはフィリピン武術のカリやジークンドー、USA修斗を教える資格を持つなど“肉体派”としても知られており、ドラマや映画でも抜群の運動神経を披露してきた。大河では甲冑(かっちゅう)を身に着けて動き回るシーンもあり、「甲冑を着た際の体の使い方も知っている。一日中、戦える着方があるんです。腹のひもを締めてギッチギチにするんです。大河史上、もっともひもを締める俳優と言われています」と話すように、撮影では格闘技経験が生かされているようだ。

 乗馬については、渡哲也さんに「乗馬をやっておいた方がいい」と薦められ、特訓した経験があるといい、「カメラを意識して馬を操らなければいけない。若いころ、無理をしてやったことが役に立っています」と自信を見せる。岡田さんは「山を登ったり、馬に乗ったり、汗をかくことは、生きる上での楽しみになっています」とさすが“肉体派”らしい趣味について話す。

 ◇座長の心得は「和を大切にする心」

 撮影現場の様子を、「楽しく、基本的に伸び伸びやらせてもらっています」と話す岡田さん。「官兵衛は子供への愛情があったこともあり、(息子役の)松坂くんに会ったときは、可愛くて仕方がなかった。柴田さんはロケに行くと『ご飯に行きましょう!』と誘っていただけますし、『好きなようにやれ!』とアドバイスをいただいています」と話すように、共演者と家族のような関係を築いている様子。“座長”として大切にしていることは、「官兵衛の洗礼名のドン・シメオンには、“耳を傾ける”という意味がある。意見を聞きながら撮影して、和を大切にするように心がけています」と話した。

 「地方の期待も感じますし、気を引き締めて、皆さんに喜んでいただけるものを作りたい」と前向きに語る岡田さん。“肉体派”の官兵衛の活躍が今年は期待される。大河ドラマ「軍師官兵衛」はNHK総合で毎週日曜午後8時に放送。

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