テレビ試写室:「失恋ショコラティエ」 松潤が切ない片思い男子に 胸キュン妄想シーンも

13日からスタートする「失恋ショコラティエ」でヒロイン・紗絵子を演じる石原さとみさん
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13日からスタートする「失恋ショコラティエ」でヒロイン・紗絵子を演じる石原さとみさん

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は13日午後9時から放送される“月9”ドラマ「失恋ショコラティエ」(フジテレビ系)だ。

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 人気グループ「嵐」の松本潤さん演じるショコラティエ(=チョコレート職人)の小動(こゆるぎ)爽太が、思いを寄せる女性・紗絵子を振り向かせるために奮闘する。「月刊フラワーズ」(小学館)に連載中の水城せとなさんのマンガが原作で、同枠で久々のラブストーリーとなる。

 第1話は、爽太がショコラティエになるきっかけや、紗絵子との出会いや再会が描かれる。爽太は高校時代から紗絵子に思いを寄せているのだが、まるで相手にされず、“都合のいい男”状態。その上紗絵子は、ほかの男性と結婚してしまう。

 松本さんは、それでも紗絵子への思いをあきらめられない爽太を、真摯(しんし)なまなざしで演じる。その姿はいじらしく、いちずな思いが伝わってくる。紗絵子を演じるのは石原さとみさんで、思わせぶりな態度に加え、甘い声と上目づかい、ピンクのミニワンピース……と“小悪魔”ぶり全開。チョコレートを口に運ぶ表情もセクシーだ。

 物語はおおむね明るくコミカルなトーンで進むが、片思いの爽太と、それを意に介さない紗絵子との温度差や、紗絵子への思いを糧にショコラティエとして成長しようとする爽太の姿が切なさを誘う。一方で、紗絵子に振り回されっぱなしの爽太が、紗絵子を相手にちょっとエッチな妄想をふくらませる胸キュンシーンも見どころ。第1話では松本さんの学ラン姿も登場する。

 また、ドラマの冒頭から、数限りなく登場するチョコレートやスイーツも目を楽しませてくれる。昨年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で人気を集めた有村架純さんが、爽太の妹・まつり役で見せる演技にも注目だ。

 原作に忠実に描かれている印象の第1話だが、原作はまだ完結していない。爽太の人妻・紗絵子への恋心は、どういう結末を迎えるのだろうか。ドラマならではのエンディングに期待したい。初回は15分拡大で放送。

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