話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、咲坂伊緒さんの少女マンガ「アオハライド」です。集英社・別冊マーガレット編集部の池田真理子さんに作品の魅力を聞きました。

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　−−この作品の魅力は？

　高1の吉岡双葉が、中学時代の初恋の人・馬渕洸（まぶち・こう）と再会してからはじまる青春ラブストーリー。ピュアだった洸は再会したときにはすっかり変わってしまっていました。空白の時代に何があったのか、どうして変わってしまったのか……。閉ざされてしまった洸の心の扉を開けようと奮闘する双葉。そのほかにも、友人、家族、恋愛など人間関係での失敗をもう一度やり直そうと奮闘する双葉や周りの人物の姿を描いています。

　とっても胸キュンするシーンもたくさんあるため、恋愛マンガのイメージがあると思います。ですが、実は学生時代が過ぎ、大人になってもぶち当たるような壁を乗り越えるヒントになるようなエピソードもいっぱい詰まっています！　キラキラがまぶしいという方もぜひ手に取ってみてください。

　−−作品が生まれたきっかけは？

　前作「ストロボ・エッジ」とは雰囲気が違うもの、疾走感、青春を駆け抜けるイメージを描きたいと提案がありました。電話口で初めて「アオハライド」というタイトルを聞いたときは、耳慣れなくて「？？」と思ったのですが、今は作品内容を表していて、とてもいいタイトルだなと思っています。「限られた時期だからこそ、失敗してもいいから青春を一生懸命頑張る」というテーマが込められていると思います。

　−−担当してうれしいことは？

　「これはいい！」と思う内容のときに反響が大きいとうれしいです。「やばいです！」「やばい！」という反応が多いので、「どうやばいのか（笑い）、参考にしたいので詳しく教えてほしいですね」と咲坂先生と話したりしています。でも「やばい！」はとってもうれしいです。

　−−今後の展開は？

　最新巻では洸と冬馬の間で揺れていた双葉が選択をします。本誌では洸が中学時代を過ごしていた長崎への修学旅行に出かけます。ここから双葉以外の関係も変わっていく時間になっていきます。

　−−読者へ一言お願いします。

　最新9巻が発売されたばかりです。テレビアニメ化も決定しました。次の10巻にはアニメ化に先駆けて予約限定ドラマCDを封入した版も発売されます。詳しい情報は別冊マーガレット（毎月13日発売）に掲載していきますのでチェックをお願いします。

　別冊マーガレット編集部　池田真理子