3月公開の実写映画「魔女の宅急便」(清水崇監督)で、主人公・キキの相棒である黒猫のジジの声を、アニメ「けいおん!」の琴吹紬役で知られる寿美菜子さんが務めることが16日、明らかになった。寿さんは「まさかと思いました。自分が出られるなんて思ってもみなかったです」と驚きつつ、「『魔女の宅急便』はいろんな人が見てきている作品なので、やるからには、ちゃんと監督の思うジジになれたら」と意欲十分で、寿さんが演じるジジと、女優の小芝風花さんふんするキキとの実写版ツーショットも公開された。
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寿さんが演じるジジは、皮肉屋だけど頼れるキキの相棒で、生まれた時からキキと一緒に育ってきた、キキとだけ会話ができるという黒猫。寿さんは「演じる際に意識したのは“男の子”だということ。ジジは時にキキのお父さんになり、おじいちゃんになりと、いろいろなポジションに立つ存在なので、シーンごとにパターンを考えて演じるようにしました」と話している。
一方、キキ役の小芝さんは「寿さん(ジジ)の声が可愛くて、現場で想像して会話していたジジとピッタリでした。完成を見て“私ジジと会話してる!”って」と興奮気味に話し、「私の声と寿さんの声で、さらに魔女の宅急便の世界を作り上げることができて、本当にうれしいです。皆さんもきっとジジと旅をしてみたくなると思います」とコメントを寄せている。
「魔女の宅急便」は1985~2009年に全6巻が発表された角野栄子さんの児童文学。魔女のしきたりに従って、13歳で親元を離れた魔女・キキの成長を描いている。89年にはスタジオジブリの宮崎駿監督によって劇場版アニメ化され大ヒットを記録した。公開される実写版では、宮沢りえさんがキキの母・コキリ、筒井道隆さんが父・オキノ、尾野真千子さんが海辺の町コリコでキキが居候するパン屋のおかみ・おソノ、広田亮平さんが人力飛行機で空を飛ぶことを夢みる少年・とんぼを演じ、浅野忠信さん、新井浩文さん、山本浩司さんも出演する。3月1日から全国で公開。
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