MD松尾の月間ヒット予測:PS4初動を制するのは「龍が如く」か 14年2月

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 2013年2月は「ドラゴンクエスト7」(3DS、スクウェア・エニックス)、「メタルギア ライジング リベンジェンス」(PS3、コナミデジタルエンタテインメント)といったビッグタイトルが発売されたことに加え、Vitaの大幅値下げもあり例年を上回る好成績でした。

 さて今年の2月は、ハード中心の売り上げになるでしょう。PS3の後継機として登場する新型ハード「プレイステーション4」がついに発売されます。予約も絶好調で、初動はPS3を大きく上回るでしょう。こちらも“第2の年末商戦”と位置づけて積極的に展開していくつもりです。

 ソフト市場は、1、3月に有力タイトルが分散したこともあり、ラインアップはまずまずといったところ。トップと予想しているのは「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」(3DS、スクウェア・エニックス)です。TSUTAYAでは、店頭でのキャンペーンを実施するほかオリジナル特典も用意しており、人気を集めそうです。

 続くのは、人気シリーズのスピンオフ「龍が如く 維新!」(PS3・PS4、セガ)と予想。「龍が如く 見参!」「龍が如く OF THE END」などと同じく外伝的な位置づけにはなりますが、これまでのタイトルも豊富なミニゲームややり込み要素でナンバリングタイトルに匹敵する売り上げを記録しており、今回も期待できそうです。また、PS4版はローンチタイトルとしてナンバーワンのヒット作になるでしょう。予約数もダントツで、やはり既存タイトルの移植ではなく、PS3版との同時発売の新作というところが大きいと思います。年に1、2本しかゲームを買わないようなライトユーザーの支持も厚いタイトルなので、新ハードのPS4をけん引してくれるのでは。

 個人的には「ぷよぷよテトリス」(3DS・Vita・PS3・WiiU、セガ)にも注目。落ちものパズルの2大タイトルが1本で遊べるということもあり、息の長い売れ行きが見込めそうです。

 ◇14年2月のヒット予測

1位 ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵(3DS)

2位 龍が如く 維新!(PS3)

3位 龍が如く 維新!(PS4)

4位 KILLZONE SHADOW FALL(PS4)

5位 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト(PS3)

6位 Wii Fit U フィットメーターセット(WiiU)

7位 ドンキーコング トロピカルフリーズ(WiiU)

8位 ぷよぷよテトリス(3DS)

9位 黒子のバスケ 勝利へのキセキ(3DS)

10位 牧場物語 つながる新天地(3DS)

 ◇参考 13年2月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 ドラゴンクエスト7(3DS)

2位 メタルギア ライジング リベンジェンス(PS3)

3位 とびだせ どうぶつの森(3DS)

4位 真・三國無双7(PS3)

5位 レイトン教授と超文明Aの遺産(3DS)

6位 ファンタジーライフ(3DS)

7位 ファンタシースターオンライン2(Vita)

8位 とびだせどうぶつの森 ダウンロード版(3DS)

9位 閃乱カグラ SHINOVI VERSUS−少女達の証明−(Vita)

10位 シャイニング・アーク(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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