女優のりょうさんが16日、東京都内で行われた舞台「もっと泣いてよフラッパー」の制作発表会見に登場。2012年4月に第2子を出産したりょうさんは、NHK大河ドラマ「平清盛」(2012年)などに出演していたが、今作で本格的な復帰ということから、「産休明けで、2年ぶりくらいの復帰作になりますが、どうしても復帰作は(演出家の)串田(和美)さんの舞台に立ちたいと思いまして、参加させていただきました」とコメント。この日は、女優の松たか子さんや秋山菜津子さんらとともに劇中歌を披露し、「必死でやっておりますが、なんとか本番までには頑張りたいと思います」と意気込みを語った。
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舞台は、串田さんが1977年に書いたオリジナル戯曲で、1990年代のシアターコクーンで人気を集めた音楽劇。Bunkamura25周年記念の第2弾として、22年ぶりに再演されることになった。1920年代の空想のシカゴを舞台に、キャストが生演奏し、歌、踊りを披露することなどが特徴。踊り子役で松さん、秋山さん、りょうさん、八百長ボクサー役で大東俊介さんが出演するほか、松尾スズキさん、鈴木蘭々さん、片岡亀蔵さん、石丸幹二さんも出演。音楽監督・編曲を「ダージリン」の佐橋佳幸さんとDr.kyOnさんが務めている。
この日の会見は、松さんらキャストが集結したほか、劇中バンド「オルケスタ・デ・ラ・リベルタ」によってミニライブが行われた。松さんは夫の佐橋さんがギターを演奏する中、劇中歌を披露し、「個性豊かなバンドの中で歌えるのはドキドキするし、大きな喜びがあった」と話し、「心細いとみんなの顔を見たくなるようないいバンドに巡り会っていると思っている。今、非常に楽しい」と充実した表情だった。
バンドのメンバーは、昨年の7月から月1回のペースで音楽げいこに励んだといい、チューバを演奏した大東さんは「初めてチューバを触ってから1カ月くらいは音が出なかった。みなさんと合流してから楽しくて音が出るようになった」と報告。報道陣を前にしてお披露目した感想は「緊張すると(音が)出ないんだなと学んだ。結構いけてると思っていたが、今日見事につぶれた」と苦笑していた。舞台は2月8日~3月2日に東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演のほか、松本公演、大阪公演も行う。