アカデミー賞:宮崎駿監督「風立ちぬ」が長編アニメーション賞にノミネート

「風立ちぬ」(C)2013 二馬力・GNDHDDTK
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「風立ちぬ」(C)2013 二馬力・GNDHDDTK

 「第86回アカデミー賞」の各部門のノミネーションが16日(現地時間)、米ロサンゼルスで発表され、宮崎駿監督の劇場版アニメ「風立ちぬ」が長編アニメーション賞にノミネートされた。宮崎監督の作品がノミネートされるのは、第78回(2006年)の「ハウルの動く城」以来、8年ぶり3度目。受賞すれば第75回(03年)の「千と千尋の神隠し」以来11年ぶり2度目となる。

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 「風立ちぬ」は、13年7月20日に全国454スクリーンで公開され、960万人を動員、興収が16日現在で119億円突破した。同年9月には宮崎監督が長編映画の製作を引退することを発表し、最後の長編作品として注目を集めた。ゼロ戦の設計技師として知られる実在の人物、堀越二郎の半生を薄幸の少女・菜穂子とのロマンスを交えながら描いた作品で、二郎の声を「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ総監督の庵野秀明さんが担当しているほか、菜穂子役は瀧本美織さん、そのほか西島秀俊さん、西村雅彦さん、大竹しのぶさん、野村萬斎さんらが声優を務めた。

 アカデミー賞の各賞はノミネート作品の中から映画芸術科学アカデミー会員の投票によって決定する。第86回アカデミー賞の授賞式は3月2日(日本時間3日)に開催される。

 宮崎監督はノミネートの報を聞き、「私の引退作品『風立ちぬ』が、アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされたことを大変光栄に思います。海外でこのような評価をいただけるのは、この作品に携わったスタッフ全員にとって非常に名誉なことです。ノミネートしてくださったアカデミー会員の方々と、成功に導いてくれた全ての人たちに心から感謝します。アメリカの多くの人たちがこの作品を見てくださればうれしいです」とコメントを寄せている。

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