プロボクサーの村田諒太選手が、2月放送のフジテレビのスペシャルドラマ「『黄金のバンタム』を破った男～ファイティング原田物語～」に出演し、俳優デビューを果たすことが28日、明らかになった。同作は映画「永遠の0」が大ヒット中の人気作家・百田尚樹さんの同名ノンフィクション小説を原作に、俳優の市原隼人さん主演でボクサー・ファイテング原田さんの人生を描いたドラマ。村田選手は主人公と同じジムに所属する練習生役として出演する。村田選手は初の俳優業に「THE・場違いでしょう！ 　ドラマ出演は今回が最初で最後になるかと（笑い）」とコメントしている。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　ドラマは百田さん自身が“永遠のヒーロー”と語る、日本人で初めての2階級制覇を成し遂げた不世出のプロボクサー・ファイティング原田さんのドキュメントを基に、原田さんの知られざる生い立ちを取材し、今回のドラマ化が実現。百田さんの作品が地上波で映像化されるのは今回が初めて。主演の市原さんは、同じくボクシングを題材にした百田さん原作の映画「ボックス！」でも主演を務めており、百田さんとのタッグは今回で2回目。ボクサー役として出演するのも同じく約4年ぶり2回目となる。

　今回、原田さんの直接指導を受けて連日猛練習に励み、撮影に臨んだ市原さんは「作品の中で“栄光とは何なのか？”との葛藤の中、ファイティング原田さんの人生に触れることで、今を生きる多くの方々の魂に火をともす作品になっていると思います」と語っている。そのほか、主人公の母・原田ヨシ役で伊藤蘭さん、同じく姉・サダエ役で内山理名さん、父・恒作役で平田満さん、主人公が所属する笹崎ジム会長・笹崎たけし役で片岡鶴太郎さんらが出演する。

　村田選手は「内山理名さんの演技を一瞬拝見しただけで、その迫力に圧倒されてしまい、“（ドラマの現場は）素人が軽い気持ちで来る場所ではないな”と痛感したんです」と撮影を振り返り、「もしまた機会があるのであれば、（演技の）練習をしっかりしてから臨みたいと思います」とコメント。また、主演の市原さんについて「初めてお会いしましたが、顔とかもすごく小さくて“身近にいる男前とは違って芸能人の男前はこんなにレベルが高いんだ！ ”って思いました」と印象を語った。

　ドラマは2月22日午後9時に放送予定。同日は“黄金のボクシングDAY”と銘打ち、マカオで行われる村田選手のプロ3戦目の試合とコラボレートする予定で、「ダイヤモンドグローブSP　村田諒太（三迫）×カルロス・ナシメント（ブラジル）～金メダリスト村田諒太プロ第3戦inマカオ～」は午後7時57分～8時54分に生中継（延長対応あり）。