女優の天海祐希さんが30日、東京都内で行われた主演舞台「いのうえ歌舞伎『蒼の乱』」の製作発表に登場。昨年5月、軽度の心筋梗塞(こうそく)で舞台「おのれナポレオン」を降板して以来となる舞台出演のため、天海さんは「くれぐれも体調に気をつけて頑張ります」と意気込みのコメント。報道陣から「ハードな舞台だが、大丈夫か?」と心配されると、「大丈夫だと思います。今はもう何もないんで。何の支障もございません、と思っております」と神妙な顔で語った。
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天海さんは、昨年5月6日の舞台終了後、体調不良を訴え、東京都内の病院で診察を受けたところ、軽度の心筋梗塞と診断。本人は舞台の続投を強く希望したものの、主治医との協議のうえ降板を決断し、1週間入院した。その際、代役は宮沢りえさんが務めた。
いのうえ歌舞伎「蒼の乱」は、劇団☆新感線本公演の最新作。日本の平安時代を想定した架空の国を舞台に、さまざまな逸話を残す平将門をめぐる物語を新たな切り口で描く。天海さんは将門の妻となる女性・蒼真(そうま)を演じ、将門役で松山ケンイチさん、大盗賊・帳の夜叉丸役で早乙女太一さん、蝦夷の大王・常世王役で平幹二朗さんらが出演する。
会見には、演出を手がけるいのうえひでのりさんも出席し、天海さんについて「人間離れしたキャラクターのほうが光る。普通の会社員を演じていても、何かあるんじゃないかって思わせる」とコメント。天海さんは苦笑しながらも「人間離れした役が合う、とするならば、ぜひそれを思う存分舞台の上で発揮したい」と応じ、夫役の松山さんも「人間離れした天海さんのだんなということは、僕も人間離れしないといけない。どうやったら天海さんと夫婦になれるかを模索していきたい」と意気込んだ。
舞台は、東京公演は3月27日~4月26日に東急シアターオーブ(東京都渋谷区)で、大阪公演は5月8~27日に梅田芸術劇場(大阪市北区)で上演される。