大沢たかお:ナレーター役で“従軍画家”藤田嗣治に迫る SP番組11日放送

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 俳優の大沢たかおさんがナレーターを務めるスペシャル番組「嗣治からの手紙~画家は、なぜ戦争を描いたのか~」(RKB毎日放送制作)が11日に放送される。エコール・ド・パリ(パリ派)の中心画家として知られ、第二次世界大戦中には従軍画家として「戦争と芸術」というテーマに立ち向かった洋画家・藤田嗣治さんが友人に宛てた未公開の手紙を通じ、「画家は戦争や国家とどう向き合ったのか」などに迫るという内容で、大沢さんは「歴史が好きなので、今回の番組は興味深いテーマでした」と収録を振り返っている。

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 番組は、全国34の民間放送局(テレビ33局+ラジオ1局)で組織される民間放送教育協会(民教協)が毎年放送しているスペシャル番組「民教協スペシャル」の第28弾。民教協スペシャルは、加盟局から提出された企画書を審査・選考し、年1作を制作。2004年放送の「流転~追放の高麗人と日本のメロディー~」(熊本放送制作)と05年放送の「あなた また戦争ですよ~残された妻たちの手記~」(山形放送制作)に、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」の奨励賞が贈られるなど、数多くの賞を受賞している。

 「嗣治からの手紙~画家は、なぜ戦争を描いたのか~」では、戦時中、戦闘場面などを生々しく描写した「戦争画」を精力的に描いたため、戦後は戦争協力者のレッテルを貼られ、長らく批判にさらされ続けた藤田さんが、友人に宛てつづったという未公開の手紙を公開。「画家は戦争や国家とどう向き合ったのか」や「敗戦を境に日本に何が起きたのか」の一端に迫るとともに、昭和24年(1949年)にフランスへと去り、日本に生涯戻ることのなかった藤田さんの実像も解き明かしていく。

 番組は、テレビ朝日で11日午前10時半~同11時25分、RKB毎日放送は同日午後1時55分~同2時50分に放送予定。全国の民教協加盟33局で順次放送される。

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