3～8日に放送された朝のワイドショーで最も長時間取り上げられた芸能の話題は、聴力を失った作曲家として「現代のベートーベン」といわれた佐村河内（さむらごうち）守さんの代表曲「交響曲第1番　HIROSHIMA」などを別人が作曲していたことが発覚したニュースで、放送時間は6時間近くに及び、話題を独占したことがテレビ番組リサーチやマーケティングを行う調査会社「エム・データ」の調べで明らかになった。2位は第42回ローザンヌ国際バレエコンクールの話題、3位は1月27日に亡くなった人気アニメ「サザエさん」の波平の声などで知られる声優の永井一郎さんの告別式のニュース、4位は活動休止中の歌手の宇多田ヒカルさんの再婚の話題だった。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　調査は、期間中にNHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日で放送された午前10時半までのワイドショーとニュース番組で、芸能に関連する話題の放送時間を集計した。

　1位は佐村河内さんの別人作曲問題。佐村河内さんの代作者として名乗り出た桐朋学園大非常勤講師の新垣（にいがき）隆さんが6日、東京都内で記者会見し、佐村河内さんについて「（譜面は）書けない」「耳が聞こえないと感じたことは一度もない」と語った。新垣さんは佐村河内さんに18年間で20曲以上を提供し、700万円前後を報酬として受け取っていたという。放送時間は計5時間46分26秒だった。

　2位はバレエダンサーの登竜門として知られる第42回ローザンヌ国際バレエコンクールの最終審査が1日（日本時間2日未明）、スイス西部のローザンヌで行われ、長野県松本市の二山治雄（にやま・はるお）さん（17）が優勝したニュース。2位に横浜市の前田紗江（まえだ・さえ）さん（15）、6位に福島市出身でモナコ王立プリンセス・グレース・アカデミーに留学中の加藤三希央（かとう・みきお）さん（18）がそれぞれ輝いた。放送時間は計2時間26分35秒だった。

　3位は永井さんの葬儀・告別式が3日、東京都港区の青山葬儀所で営まれたニュース。告別式にはサザエさん役の加藤みどりさん、カツオ役の冨永みーなさんらが参列し、冨永さんは「父さん、大好きです。もっといっぱい一緒にお風呂に入りたかった。もっと叱られたかった」と語りかけた。弔辞はアニメ「YAWARA!」の原作者・浦沢直樹さんが読んだ。永井さんは同作で主人公の祖父・猪熊滋悟郎を担当した。放送時間は計1時間58分50秒だった。

　4位は、宇多田さんの再婚。宇多田さんはイタリア人男性と近く結婚することを3日、公式サイトで発表した。相手について「根が誠実で多くの友人に愛される好青年です」とつづっている。また、13年8月に死去した母・藤圭子さんの喪中であることから結婚を悩んだということも明かし「最後の会話の中で彼の話をした際、『こんなにうれしそうな母の声を聞くのは何年ぶりだろう』と思うほど喜んでくれていたので、きっと母も応援してくれてると信じて予定通りに結婚を進めることにしました」としている。

　エム・データは、東京、名古屋、大阪地区のテレビ局で放送された番組やCMを、専門スタッフが実際に見て、テレビ番組やCMをテキスト化・データベース化して「TVメタデータ」を構築している。

　5位以下は次の通り。（敬称略）

5位　SKE党決起集会。「箱で推せ！」など

6位　ふなっしー・ソフトバンク新CM発表会

7位　第38回エランドール賞授賞式

8位　坂上忍・イベントに登場

9位　森三中・大島美幸・休業へ

10位　EXILE・パフォーマーオーディション