ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)4」が22日、日本国内で発売された。わずか3カ月で500万台を販売するなど快進撃を続けるPS4に死角はあるのか。発売記念イベントの会場で、SCEジャパンアジアの河野弘プレジデントに、あえて“意地悪”な質問をぶつけてみた。
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−−日本は欧米より後発の発売となった。ユーザーから不満の声もあったが、心配はなかったか?
心配はなかった。(日本後発の)不満は、一部のユーザーだけでなく、社内にもあった。だが我々はユーザーにきちんと説明しようと考えていたし、実際逃げずに説明してきた。不満はあっても、反応は変わってきたと思う。
−−PS4は、既に欧米では人気で品薄だ。品不足の対応は?
各地域の需要を正しく読むことが重要だ。100%需要を正確に読むことはもちろん無理だが、アンテナをしっかり張ってやっていく。作りすぎず、出さなすぎず、という状況をキープしていきたい。
−−新型ゲーム機が出ると、1年間はソフト不足の傾向があるが、どう対応する?
ユーザーが欲しいタイトルをコンスタントに出すのが大事。PS4は開発が(従来のゲーム機よりも)しやすく、ソフトメーカーのモチベーションも高い。
−−PS3のソフトをクラウドで配信するサービス「プレイステーションナウ(PSnow)」が今夏に北米で始まる予定だ。北米先行にした理由は?
北米はストリーミング配信が定着しているから、北米を先にした。まだテスト段階で、どのくらいのデータサーバーを置くのか、我々にもっと経験が必要。そもそも、北米先行のサービスが増えているからといって、日本が(市場の地位が低下していると)自虐的になる必要はない。
−−PS4は、PS3のディスクで遊べない。今後対応する可能性はないのか?
正直難しい。対応するとコストが上がるので、我々も簡単には受け入れられない。PS3は、PS4と並行して出荷する予定なので、PS3で楽しんでいただきたい。
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