さくら学院:ベビメタや武藤彩未ら卒業生が躍進 女優、モデル育成機関として注目

アイドルグループ「さくら学院」の現メンバー
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アイドルグループ「さくら学院」の現メンバー

 女性グループの最年少での日本武道館公演を成功させたアイドルユニット「BABYMETAL(ベビーメタル)」のSU−METALこと中元すず香さん、ゼクシィ6代目CMガールや「全国高校サッカー選手権大会」の9代目応援マネジャーとして活躍する松井愛莉さん、「伊勢丹」の春のキャンペーンモデルに起用された武藤彩未さん……と華々しい活躍で注目を集める3人には、ある共通点がある。3人は、メンバーが中学3年の3月になると“卒業”するというルールのアイドルグループ「さくら学院」の元メンバーだ。女優やモデル、歌手の育成機関として注目を集めるさくら学院の“卒業生”や“現役生”に注目した。

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 ◇“強制卒業”のルール

 さくら学院は、サザンオールスターズや福山雅治さんらが所属する芸能事務所・アミューズが、女優やモデル、歌手などの育成を目的に2010年4月に“開校”。学校をテーマとしたグループで、メンバーは義務教育終了の中学3年生の3月で卒業するという決まりがあり、12年3月に武藤さんと松井さん、女優として活躍する三吉彩花さんが初の“卒業生”となった。

 同グループには学校のように“クラブ活動”があり、バトン部やテニス部、科学部などが存在する。ライブでは、バトン部のメンバーがバトントワリングを披露したり、テニス部のメンバーがテニスウエア風衣装で登場するなど“部活”のテーマに合わせたパフォーマンスを披露している。なお、ファンは“父兄”と呼ばれている。

 ◇ベビメタは“部活”から誕生

 人気のベビーメタルはさくら学院の“重音部”から誕生したユニットで、10年にSU−METAL(中元さん)、MOAMETAL(菊地最愛さん)、YUIMETAL(水野由結さん)の3人で結成。アイドルとメタルの融合を目指すという異色のコンセプトがメタルファンとアイドルファンの支持を集め、中元さんが13年3月にさくら学院を卒業したあとも活動を続け、女性グループの最年少で日本武道館(東京都千代田区)での公演を成功させるなど躍進を遂げた。

 水野さんと菊地さんは現在もさくら学院に所属しており、アイドル情報番組などを手がけるアイドルジャーナル社の楠山幸英編集長が「ベビーメタルのファンがさくら学院のライブに足を運ぶようになっているようです」と話すように“相乗効果”も起きているという。

 ◇第二の宝塚となるか!?

 注目を集めているのはベビーメタルだけではない。武藤さんは4月にソロデビューを予定しており、楠山編集長によると「デビュー前からアイドルファンの間で話題になっている」という。松井さんは、ローティーン向けファッション雑誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)のモデル経験もあり、モデルとしての活動が期待される。映画「グッモーエビアン!」(12年公開)に出演し、初の主演映画「旅立ちの島唄~十五の春~」(13年公開)が公開されるなど女優活動が盛んな三吉さんの今後にも注目だ。

 現在、さくら学院には、“3代目生徒会長”の堀内まり菜さんら12人が所属している。楠山編集長は「ファンは現メンバーの成長を見守っているようです。今後、卒業生のように活躍するメンバーも出てくるかもしれません」と話すように、“現役生”の今後の活動に期待を寄せるファンも多いようだ。所属事務所のアミューズの関係者は「いずれは宝塚音楽学校のようになれば……」とも話しており、女優やモデルの登竜門や育成機関として、さらに注目を集めそうだ。

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