テレビ試写室:「それでも世界は美しい」王道の中世ファンタジー サービスカットも

「それでも世界は美しい」第1話のシーン(C)椎名橙・白泉社/王室会報誌編集部
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「それでも世界は美しい」第1話のシーン(C)椎名橙・白泉社/王室会報誌編集部

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、人気マンガが原作のファンタジーアニメ「それでも世界は美しい」(日本テレビ)だ。

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 クールな少年王・リヴィウス1世(リビ)の元へいやいや嫁ぐことになったおてんばな姫・ニケとリビの絆を描く椎名橙さんの人気マンガが、掲載誌「花とゆめ」(白泉社)の40周年記念作品としてアニメ化された。

 昨今では少なくなった中世が舞台のファンタジーアニメだ。原作の前日譚(たん)にあたる第1話では、リビが治める「晴れの大国」の港町が描かれるが、ニケが乗ってきた帆船に、にぎやかな夜市、酔っ払いでごったがえす酒場といった、中世ファンタジーにつきものの光景が丁寧に描かれている。また、原作は少女マンガだが、ニケの姉たちのちょっとしたサービスカットも用意されており、男女問わず楽しめるのでは。

 主人公のニケ役を務めるのは、本作が初主演の前田玲奈さん。大抜てきとなった前田さんは、快活で破天荒なニケのイメージにマッチしている印象。ニケは歌うことで雨を呼ぶ力を持つという設定だが、前田さんもエンディング曲で、制作会見でも披露した歌唱力を十二分に発揮しており、2話以降の歌唱シーンにも期待したいところだ。放送は、5日深夜から毎週土曜深夜2時20分(初回は深夜2時55分)。

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