井上真央:やなせたかし“遺作”でアニメ声優初挑戦

(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2013
1 / 3
(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2013

 女優の井上真央さんが、昨年亡くなったやなせたかしさんの最後の絵本「アンパンマンとりんごぼうや」を原案とした劇場版アニメ最新作「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」(7月5日公開)でアニメ声優に初挑戦することが10日、明らかになった。演じるのはとっても可愛くて元気いっぱいで、真のヒーローへと成長する「りんごぼうや」。井上さんは「『先生が取り掛かった復興3部作のラスト』と、聞いただけでも恐縮してしまいますが、先生が最後に残された作品に携われる喜びをやりがいに変えて、初挑戦ながらも精いっぱい務めさせていただきます」と意気込んでいる。

ウナギノボリ

 映画は、劇場版「それいけ!アンパンマン」の26作目で、やなせさんが2012年から取り組んできた東日本大震災の復興3部作のラストを飾る作品。映画のもとになったのは、ある新聞に連載されていた東日本大震災の原発事故で放射能に汚染された村を再建しようと努力している村民たちの記録だったといい、テーマは「望郷」と「ふるさとの再建」。やなせさんは生前、同作品について「世界中にりんごの木を植える旅をしている“りんごぼうや”は、久しぶりに故郷に帰ってきます。故郷の美しいりんごの里によみがえらせるために!」というメッセージを残している。

 井上さんは今年1月放送のドキュメンタリー「NHKスペシャル『みんなの夢まもるため~やなせたかし“アンパンマン人生”~』」でナレーションを務めており、「アンパンマンの世界に描かれているヒーロー像や歌には、やなせ先生が残された深い哲学があり、私自身、大人になった今でも勇気や希望をもらっています」と語るなど思い入れも深い。「いつか先生にお会いしたいという夢は残念ながらかないませんでしたが、さまざまな形で関われることが本当にうれしいです」と喜びのコメントを発表している。

写真を見る全 3 枚

アニメ 最新記事