MD松尾の月間ヒット予測:厳しい展開 カギ握るマリオカート 14年5月

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 2013年5月の売り上げは、例年の実績に少し届かなかった印象。商戦期でもあるゴールデンウイークの主役は、「トモダチコレクション 新生活」(3DS、任天堂)で、「ルイージマンション2」(同)、「とびだせ どうぶつの森」(同)なども売れました。また、下旬に発売された「真・女神転生4」(3DS、アトラス)も一時品切れするほどの人気で、本体も含めて全体的に3DSが好調でした。

 さて、今年の5月はさらに厳しくなりそう。ただし、2位と予想している「マリオカート8」(WiiU、任天堂)は、本体のけん引も見込める期待作でもあり、動向次第では前年を上回る売り上げも期待できそうです。発売3日間の集計ということで2位の予想ですが、今年度の第1四半期最高のヒット作であることは間違いありません。ハードも含めた売り上げのカギを握るタイトルとして力を入れていきたいところです。

 ソフト部門のトップは「マリオゴルフ ワールドツアー」(3DS、任天堂)と予想。5月1日という発売日も、ゴールデンウイーク後半直前といういいタイミングで、かなりヒットするのでは。据え置き機では久々の新作となる「マリオカート8」は、キャラクターの大きさやコースのギミックなど、やはり迫力が違います。パーティーゲームとしての需要もあり、万人にオススメできるタイトルでしょう。

 「ワールドサッカー ウイニングイレブン2014 蒼き侍の挑戦」(PS3、コナミデジタルエンタテインメント)は、6月に開かれるサッカーW杯を前にした世間の盛り上がりがヒットに貢献しそう。個人的には「ガンダム外伝」シリーズが収録された「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」(PS3、バンダイナムコゲームス)に注目。かつて「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」にはまった身としてはぜひ奇麗なグラフィックで遊びたいですね。

 ◇14年5月のヒット予測

1位 マリオゴルフ ワールドツアー(3DS)

2位 マリオカート8(WiiU)

3位 ワールドサッカー ウイニングイレブン2014 蒼き侍の挑戦(PS3)

4位 機動戦士ガンダム サイドストーリーズ(PS3)

5位 シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール(3DS)

6位 inFAMOUS Second Son(PS4)

7位 ソードアート・オンライン−ホロウ・フラグメント−(Vita)

8位 アイドルマスター ワンフォーオール(PS3)

9位 妖怪ウォッチ(3DS)

10位 マリオパーティ アイランドツアー(3DS)

 ◇参考資料 13年5月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 トモダチコレクション 新生活(3DS)

2位 真・女神転生4(3DS)

3位 バイオハザード リベレーションズ アンベールドエディション(PS3)

4位 仮面ライダー バトライド・ウォー(PS3)

5位 サモンナイト5(PSP)

6位 ルイージマンション2(3DS)

7位 ドラゴンズドグマ:ダークアリズン(PS3)

8位 ヴァルハラナイツ3(Vita)

9位 とびだせ どうぶつの森(3DS)

10位 NARUTO−ナルト−疾風伝 ナルティメットストーム3(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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