渡辺謙:東野圭吾「白銀ジャック」ドラマ化で主演 雪上アクションにも挑戦

テレビ朝日提供
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 人気作家・東野圭吾さんのミリオンセラー小説「白銀ジャック」が、俳優の渡辺謙さん主演でスペシャルドラマ化され、今夏にテレビ朝日系で放送されることが明らかになった。スキー場の客すべてを人質とする前代未聞の脅迫事件を追う正義の男を演じる渡辺さんは、得意のスキーで雪上でのアクションにも挑戦。「今までに見たことのないスキーアクションにサスペンスが加味された、壮大な作品になったとの実感があります」と手応えを話している。

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 2010年に発表された「白銀ジャック」(実業之日本社)は、発売から約2カ月で100万部を突破。スキーリゾートを丸ごと舞台にした壮大なスケールのミステリー小説。ドラマでは岩手・安比高原スキー場の全面協力の下、厳しい自然と卑劣な犯罪とに立ち向かう男、渡辺さん演じるゲレンデ統括マネジャー・倉田玲司の活躍を描く。新潟の雪国育ちで実家がゲレンデ経営に携わっていたといい、スキーの腕前も一流の渡辺さんは今年3月中旬から安比高原に約3週間滞在し、犯人との雪上チェイスなどスキーアクションに挑戦した。

 撮影ではゲレンデの最低気温は氷点下17度、風速25メートルを記録することもあり、過酷な環境を危険視したスキー場関係者から撮影中止を求められることも。渡辺さんは「撮影中は氷点下でふぶかれ、長時間の撮影は不可能。限られた撮影チャンスの中で、密な時間を過ごしました」と振り返りながらも、「朝一番のものすごくいい雪面状況を何回も滑らせてもらい、これが毎日できるならスキー場に勤めてもいいなという気持ちになりました(笑い)。今まで、こんなにスキーを楽しいと思ったことはありません!」と“役得”を明かしている。

 原作の東野さんも「『白銀ジャック』は、もし自分がゲレンデを舞台にした映画を作るとしたら、という空想からスタートした作品です。そんな小説が映像化されるとは、まさに夢がかなった思いです。撮影現場で渡辺謙さんの“力感”あふれる演技を見せていただき、きっと素晴らしいものになると確信しました」とコメント。中込卓也プロデューサーは「昨今のテレビドラマで3週間以上も雪山での撮影を敢行するなんて……テレビ朝日はどうかしています。犯人を推理する楽しみと、どんでん返しの妙。スケール感も自信を持ってお届けできます。美しい雪景色とともに、ハラハラドキドキのサスペンスを楽しみにお待ちください」と自信を見せている。

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