入江甚儀:「日本の特撮魂を感じる作品になった」 「キカイダー REBOOT」会見

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 俳優の入江甚儀さんがこのほど、新宿バルト9(東京都新宿区)で開かれた初主演映画「キカイダー REBOOT」の完成披露会見に出席した。会場にはキカイダーカラーである青と赤の特設リング仕様のステージが設置され、キカイダーと宿敵のハカイダーが登場してアクションを繰り広げ会場を盛り上げた。迫力のパフォーマンス後は、キカイダーことジロー役を演じた入江さんが主要キャストらと登場。入江さんは「日本の“特撮魂”を感じる作品になり、世の中に解き放たれるのがとても楽しみ。この作品が初主演作品になって本当によかったです」と作品の出来映えに自信を見せた。会見後は劇場に移動し、入江さんらはファンを前に舞台あいさつを行った。

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 完成披露会見には、佐津川愛美さん、高橋メアリージュンさん、伴大介さん、下山天監督も登場し、1972年に放送された「人造人間キカイダー」で主人公・ジローを演じ、今作では心理学者の前野究治郎役を演じた伴さんが「41年ぶりに帰ってきました。今もう一度新しい『キカイダー』となり完成披露を迎えて夢のような気持ち。キャストの皆さんや関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです」と万感の思いを込めてあいさつした。入江さんが「初めての主演、初めてのヒーローものでプレッシャーでしたが、伴さんとお会いした時に背中をポンとたたいて『大丈夫だよ』と言ってもらい、肩の力が抜けました」と伴さんと対面した時の様子を感謝の言葉とともに述べると、伴さんは「こんなにすごいものができるのかと驚くことばかりなので、みなさんぜひ堪能してください」と太鼓判を押した。

 「人造人間キカイダー」は、1972~73年に放送された石ノ森章太郎さん原作の特撮ドラマ。不完全な“良心回路”(心)を持ち、機械でありながら善と悪の間で苦悩する人造人間の戦いを描きヒットした。劇場版は、日本政府が人間の力ではあらがえない問題をロボットに解決させる「ARKプロジェクト」を進めている近未来を舞台に、世界的ロボット工学の権威・光明寺ノブヒコが不慮の事故死を遂げたことからプロジェクトが暴走しかけていたが、光明寺が開発した“良心回路”を持つロボットのジロー(キカイダー)が現れ、立ち向かう様子を描いた。「キカイダー」について、入江さんは「半分赤、半分青のビジュアルはインパクトがあった」と印象を語り、「雑貨屋で100種類くらいあるシールの中からたまたま選んだ1枚がキカイダーでした」と不思議な縁があったことを明かした。映画は24日から全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

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