アニメ質問状:「ブラック・ブレット」 女の子を可愛く アクションを格好良く

(C)2013 神崎紫電/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/ブラック・ブレット製作委員会
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(C)2013 神崎紫電/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/ブラック・ブレット製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。神崎紫電さんの人気ライトノベルが原作の「ブラック・ブレット」です。博史池畠副監督に作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 謎のウイルスによって大量発生した寄生生物(ガストレア)により滅亡寸前の人類が、都市を巨大な壁「モノリス」で囲んで閉じこもり、生まれながらにしてガストレアの特殊能力を持った女の子(イニシエーター)たちの協力を得て、ともに人類の反抗のため戦う少年少女のお話です。可愛い女の子と、派手なアクションが作品の魅力です。

 −−アニメにするときに心がけたことは?

 原作の雰囲気を尊重し、追い詰められた人類たちの閉塞(へいそく)感や凄惨(せいさん)な場面を逃げずに映像化しようと心がけました。同時に娯楽作品として「女の子をいかに可愛く描くか」「アクションをいかにカッコよくするか」という視聴者の皆さんに喜んでもらえる部分にも気をつけています。

 −−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 映像制作の初期段階から原作者の神崎紫電さんにミーティングに参加していただけて、現在までスタッフと良好な関係を保てているのは現場にとってよいことだと思います。ボリュームのある原作を限られた話数にどう詰め込むかという点に、いつも苦慮しています。どうしてもはしょってしまう部分が出てしまうので、原作ファンの方に申し訳ないと思っています。

 −−スピード感あふれる戦闘シーンが目に付きますが、アニメにする上で工夫した点、気を配ったことは?

 この作品ではアクションのスピード感が大事だと思っていますので、全体的にキビキビした動きになるように演出しています(作品によっては重めのユラユラしたアクションが重要なのもあるわけです)。また、シーンを担当してくれるアクションアニメーターの実力が最大限発揮できるような配置を心がけています。

 −−今後のみどころを教えてください。

 いよいよ物語はクライマックスに入ります。現時点では、ネタバレになってしまうので多くを語れませんが、いかにしてステージ4のガストレア「アルデバラン」に立ち向かうのか。そしてキャラクターたちに訪れる運命は? ご期待ください。

 −−ファンへ一言お願いします。

 現代は若者にとって苦しい時代だと思います。いじめやヘイトスピーチなど、この作品の描写とリンクするような嫌な話も現実にたくさんあります。未来に希望が持てない中、それでも強く前向きに生きていこうとする主人公の蓮太郎、そして延珠の姿に共感していただければ幸いです。

 副監督 博史池畠

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