“サッカーの王様”ペレさんのワールドカップ(W杯)優勝ユニホームが44年ぶりにブラジルに“里帰り”することが13日明らかになった。2002年にオークションに出されたものを建材メーカー「ウッドワン」(広島県廿日市市)が2970万円で落札し、所有していたもので、ブラジル大会のパブリックビューイング会場であるリオデジャネイロ市内のサッカーボールパークで23日から特別展示される。
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ユニホームは、ペレさんが1970年6月21日に行われたW杯メキシコ大会の決勝で優勝した際に着用していたもので、試合後のユニホーム交換で決勝戦対戦相手のイタリアの選手の手に渡っていた。現在の所有者のウッドワンがW杯ブラジル大会を盛り上げようと無償で貸し出すことになった。
また展示会場では、58年開催のスウェーデン大会の決勝戦で当時17歳のペレさんが着用したユニホームの展示も決まっており、現地最大のメディア「グローボ社」の協力の下、二つのユニホームの共演が実現する。
ウッドワンの中本祐昌社長は「日本とブラジル、そして世界中のサッカーファンにペレ氏の貴重な二つのユニホームをご覧いただき、偉業に思いをはせるとともに、国境を超えた友好の懸け橋になれば幸いです」とコメントしている。