風立ちぬ:東京ソラマチで原画展開幕

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 宮崎駿監督の長編引退作「風立ちぬ」の原画展が25日、東京スカイツリータウンの商業施設「東京ソラマチ 」5階の多目的スペース「スペース634」でスタートした。製作初期段階に宮崎監督によって描かれたイメージボードをはじめ、キャラクター設定や背景画、美術監督による美術ボードなど原画100点以上をそろえたもので、訪れた客は「風立ちぬ」の世界観をじっくりと堪能していた。

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 映画は、宮崎監督が雑誌「Model Graphix(モデルグラフィックス)」(大日本絵画)の09年4月号~10年1月号に連載したマンガを基に、堀越二郎という実在したゼロ戦の設計者の生涯と、結核の美少女が登場する堀辰雄の「風立ちぬ」をイメージした物語。主人公・二郎の声を「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの総監督として知られる庵野秀明さん、ヒロイン・菜穂子の声を女優の瀧本美織さんが担当した。

 原画展は、「風立ちぬ」のDVD・ブルーレイ(BD)の発売を記念したもの。作品内で描かれる懐かしい田園風景などの背景画、宮崎監督による「鳥型飛行機のディティール」などの設定画をはじめ、二郎の紙飛行機の模型、「いいかね日本の少年よ。飛行機は戦争の道具でも商売の手立てでもないのだ」といったセリフも展示されており、「風立ちぬ」の映像が作られた秘密に迫っていく内容だ。

 この日は、展示物に「これなあに?」と興味津々な様子で母親に質問する子供や、女性グループなど、多くの客でにぎわっていた。原画展は、同所で30日まで開催。開場は午前10時~午後8時。入場は閉場の30分前まで。最終日は午後6時閉場。当日券は500円、高校生以下は無料。

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