テレビ試写室:「ST」 藤原竜也×岡田将生のコンビに胸キュン

「ST赤と白の捜査ファイル」第1話の1シーン=日本テレビ提供
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「ST赤と白の捜査ファイル」第1話の1シーン=日本テレビ提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、16日から放送される藤原竜也さん主演の連続ドラマ「ST赤と白の捜査ファイル」(日本テレビ系)だ。

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 2013年4月に放送され、好評を博したスペシャルドラマ「ST~警視庁科学特捜班~」が連続ドラマで帰ってきた。架空の特殊機関である警視庁科学特捜班「ST(サイエンティフィック・タスクフォース)」を舞台に、STのリーダー格・赤城左門(藤原さん)と、STの統括を任された若き警部・百合根友久(岡田将生さん)が難事件を解決していく。原作は今野敏さんの人気小説。

 ゴールデン・プライム帯(午後7~11時)の連続ドラマで主演を務めるのは約13年ぶりという藤原さんの演技が光る。法医学のスペシャリストで常に“上から目線”だが、人が怖くて聞き込みができず、百合根が聞き込みをしている様子を柱の陰からうかがっている赤城のギャップに“陥落”する女性視聴者も多いのでは。また、時折挟み込まれる「心のドアは固く閉じたままだ。気安くノックするな」や「一匹狼(おおかみ)にポエムは必要ない」といった“赤城語録”にクスリとしてしまう。

 赤城を筆頭とした“変人”ぞろいのSTメンバーに振り回される百合根だが、第1話の最後で語られる赤城への思いに思わず胸が熱くなった。痛快刑事ドラマとしてももちろん楽しめるが、不器用でなかなか素直になれない赤城と、赤城に厳しいことを言いながら見捨てられない百合根……。そんな2人の関係に胸がキュンキュンしっぱなしだった。ドラマは毎週水曜午後10時放送。

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