多発性硬化症のためリハビリ中の落語家、林家こん平さんが31日、日本テレビ系のチャリティー番組「24時間テレビ37 愛は地球を救う」に生出演し、多発性硬化症を発病した2004年8月22日の「24時間テレビ」以来、10年ぶりに「チャラーン!」を披露した。
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人気番組「笑点」のチャリティー大喜利のコーナー終了後、日本武道館に車いすで登場したこん平さんはおなじみのオレンジの着物姿でピースを連発し、娘の咲(えみ)さんに支えられながら登壇した。桂歌丸さんは「笑点」の会場から「こんちゃーん、早く帰ってきてよ、こっちに」、こん平さんの後を継いで「笑点」に出演している林家たい平さんも「いつでも帰ってきてください」と涙を見せながら呼びかけた。
さらに、歌丸さんから「とにかく昔から意志の強い人。いつまでもその意志の強さを捨てないでください」とエールを送られると、こん平さんは「ありがとうございます。頑張ります」と病気による声帯の機能障害のためかすれた声ながらも力強く語り、武道館の観客らとともに「1、2、3、チャラーン!」と発声した。
こん平さんは2004年の「24時間テレビ」の放送中に多発性硬化症を発症、番組終了後に緊急搬送され、その後、「笑点」も降板していた。声帯の機能障害や手足の麻痺などがあったが、リハビリに励み、順調に回復。しかし、昨年6月に糖尿病が悪化し緊急入院、一時は心肺停止、余命も宣告されたものの、家族に支えられながらリハビリに励み、一時は動かなくなっていた右手で大好きな卓球のラケットを持ってラリーができるまでに回復したという。
「24時間テレビ37」は、「小さなキセキ、大きなキセキ」をテーマに、人気グループ「関ジャニ∞」がメインパーソナリティー、女優の杏さんがチャリティーパーソナリティーを務め、人気グループ「TOKIO」の城島茂さんがチャリティーマラソンに挑戦。30日から生放送されている。
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