アニサマ:10回目を迎え3日間で総勢56組132人が出演 8万人動員しアニメを超えた盛り上がり

(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
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(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.

 日本最大級のアニメソングの祭典「Animelo Summer Live 2014−ONENESS−」が、8月29~31日にさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開催。3日間で総勢56組132人のアーティストが出演、ステージは合計15時間におよび、8万1000人のアニソンファンが、カラフルなサイリウムを振りながら熱く盛り上がった。

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 29日の1日目は、10年前からアニサマを支えて来た立役者であるJAM Projectが、トップバッターとして登場。同じくデビュー10周年を迎えた茅原実里さんをはじめ、南條愛乃さんや小野賢章さんといった人気声優もステージに登場した。また、Wake Up,Girls!やSTAR☆ANISといったアニメ発のユニットや、人気ゲーム「艦隊これくしょん−艦これ−」のキャストによるキャラクターソングが、アイドルイベントさながらの盛り上がりを見せた。また、ZAQがこれまでのアニサマのテーマを歌詞に盛り込んだオリジナルラップを披露するという心憎い演出も飛び出した。そしてトリはT.M.Revolutionが登場。「メディアから、アニメに媚びてると言われることもあるけど、ウルセー! こちとら好きでやってるんだ。アニメ見てる数じゃ、そんじょそこらのオタクに負けねーから!」と、熱い思いをぶちまけた西川貴教さん。これに観客は大盛り上がりで、あちこちから「アニキー!」と熱い声援が上がった。

 30日の2日目は10回全部出演しているという皆勤賞の栗林みな実さんをはじめ、堀江由衣さんやKalafinaなど女性出演者がずらりとそろった。「美少女戦士セーラームーンCrystal」の楽曲などを歌ったももいろクローバーZは、元祖アニソン女王の堀江美都子さんとのコラボで、昨年の「キン肉マン」に続き「ハクション大魔王」のキャラクターにふんして、会場を笑いとともに盛り上げた。人気アニメ「鬼灯の冷徹」のキャストが登場したパートでは、稲川淳二さんの怖くて面白いナレーションに会場は大盛り上がり、主題歌では「じ~ご~く~」と大合唱が湧き起こった。また、2人組ユニット「angela」がヒットアニメ「シドニアの騎士」の主題歌を歌うと会場が一体になり、KATSUさんが「機動戦士ガンダム」の名シーンの再現に合わせて「ジークジオン!」という声が会場にこだました。そしてこの日のトリには、オープニングでFLOWとのコラボも披露したGRANRODEOが登場。「黒子のバスケ」主題歌など披露し、熱いロック魂を会場に響かせた。

 31日の最終日は、オープニングから水樹奈々さんとT. M. Revolutionのコラボで、圧倒的なパワーを見せつけた。悠木碧さん、小倉唯さん、鈴木このみさん、田村ゆかりさん、宮野真守さんや新田恵海さんらによる「μ’s」など、人気声優が続々と登場。ファンはその都度、好きな声優のタオルを掲げて声援を送った。また、アニサマと同様に10周年を迎えた「プリキュア」とコラボしたコーナーもあり、歴代主題歌が立て続けに披露され、女子だけでなく男子も大いに歌って盛り上がった。人気上昇中のOLDCODEXが、ステージを降りて客席の中で熱唱するという演出で会場を沸かせた。そして1回目からアニサマを支えて来た一人である水樹さんは、これまでのアニサマでの様子を振り返る映像を流し、同じく1回目の出演者である奥井雅美さんとのデュエットも披露。「1回目のときのことは今でも鮮明に覚えている」と話し、「10回目のアニサマでは絶対に歌いたいと思っていた」という「BRIGHT STREAM」を披露し、壮大な歌声とともにイベントを締めくくった。

 3日間ともにアンコールでは過去のテーマソングと、1回目のテーマソングであり今年のサブタイトルでもある「ONENESS」をその日の出演者全員で歌い、10回目の開催を祝った。目にうっすらと涙を浮かべる出演者も多数おり、10年という歴史を端々に感じさせながら、ジャンルの枠を超えた多彩なラインアップで、アニメを超えた盛り上がりを感じさせるイベントだった。

 (取材・文:榑林史章)

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