石橋貴明:元巨人・吉村外野手の大けが… スポーツ選手の“影”を取材

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 お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さんが10日、MCを務めるTBS系のスポーツドキュメンタリー番組「石橋貴明のスポーツ伝説…光と影」のスタジオ収録後、ゲスト出演した江川卓さん、定岡正二さんとともに取材に応じた。1988年、札幌・円山球場で試合中に激突し、選手生命を脅かすほどの大けがをした元巨人外野手の吉村禎章さんと、吉村さんに重傷を負わせてしまった同外野手の栄村忠広さんのそれぞれと対面した石橋さんは収録時の複雑な心境を明かした。

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 番組は、再現ドラマを交えたドキュメントVTRでスポーツ界に隠された“知られざる裏話”を紹介するという内容。4月に第1弾を放送した。第2弾となる今回は「光と影」というコンセプトをより鮮明にし、“プロ野球史上最悪の悲劇”といわれる吉村さんの大けがについて、石橋さんが当事者の2人を直接取材、栄村さんから託された手紙を吉村さんに届けた。取材について、リアルタイムで激突を見ていたという石橋さんは「どう話を切り込んだらいいか分からなかった。あのことには触れたくなかった」と戸惑ったというが、「スタッフが一生懸命外堀を固めてくれて(取材ができた)。終わってからは『ああ、よかったな』。栄村さんの重荷もちょっと軽くなり、吉村さんもどっしりと構えてくれた」と、手応えを語った。

 当時をよく知る江川さんは「グラウンドに出て真剣にやっているプロ野球選手なら起こり得ること。仕方がないと僕は思います」と振り返った。石橋さんの取材について、定岡さんは「僕ら経験者だと、聞いちゃいけないことがたくさん出てきちゃう。でも、石橋君の聞き方なら、トレーナーに話す時のような、つい本音が出ちゃう心地よさがあると思う。勉強になりました」と称賛した。江川さんも「練習とか影を見せるのは美しくないから、光しか見せないのがプロ。でもファンの方はそれを見たいと思う。影はこういう番組でしか見られないし、(石橋さんには)影の部分を出していこうという配慮がある」と同意し、石橋さんを照れさせていた。

 番組では、吉村さんと栄村さんのほか、卓球の福原愛選手、プロ野球の斎藤佑樹投手など、スポーツ史に残る伝説的な活躍の裏にあった「影のヒーロー」のドラマに迫る。「石橋貴明のスポーツ伝説…光と影」は17日午後9時に放送。

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