朝ドラ「まれ」:若手キャストは個性派ぞろい 次なるブレークは?

2015年度前期のNHK連続テレビ小説「まれ」でヒロインの同級生を演じる山崎賢人さん(左)と門脇麦さん
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2015年度前期のNHK連続テレビ小説「まれ」でヒロインの同級生を演じる山崎賢人さん(左)と門脇麦さん

 女優の土屋太鳳(たお)さんが主演する2015年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「まれ」の追加キャストがこのほど発表され、ヒロインを囲む同級生役には山崎賢人さん、門脇麦さん、清水富美加さんら注目の若手5人が並んだ。昨年の「あまちゃん」では、福士蒼汰さん、橋本愛さん、有村架純さん、「ごちそうさん」では東出昌大さん、高畑充希さんと、主人公以外の若手キャストも朝ドラ出演をきっかけに飛躍をとげることが多い。そもそも「まれ」のヒロイン役を射止めた土屋さんも「花子とアン」で脚光をあびた一人だ。今後、ブレークが期待される「まれ」の5人を紹介する。

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 土屋さん演じるヒロイン・津村希(まれ)とは何かとぶつかるが、互いに気なる存在だという輪島塗職人の卵・紺谷圭太を演じる山崎さんは、ドラマ「水球ヤンキース」(フジテレビ系)に出演中の“イケメン”。12年の映画「Another」では橋本愛さん、14年4月公開の映画「L・DK」では剛力彩芽さんとダブル主演、ドラマの出演も続いており、人気は上昇中だ。

 8日に行われた「まれ」の会見に出席し、「不器用だけれど夢に向かってまっすぐ、ひたすら努力していくすごく熱い役。1年近い撮影の中で、丁寧に圭太という役を作っていきたい」と意気込んでおり、高橋練チーフプロデューサーも「圭太役は彼しかいない。見た目こそ今風ですが、とても熱い部分を持っている。ぜひ彼の魅力を生かしたい」と期待を寄せている。ヒロインの“相手役”は注目を集めやすいだけに、ブレークの最右翼といえるかもしれない。

 物語の舞台の能登を愛し、希を励ます寺岡みのり役を務める門脇さんは、映画「愛の渦」での“体当たり”の演技が話題を呼び、今夏には「セーラー服と宇宙人(エイリアン)~地球に残った最後の11人~」(日本テレビ)でドラマ初主演も果たした。門脇さん自身も「東京出身なのに“田舎のにおい”がするとよく言われる」と語っており、新たなハマリ役になりそうな予感も。

 能登が大嫌いで、東京に強い憧れを抱く蔵本一子を演じる清水さんは特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日系)のヒロイン・城島ユウキ役で知られ、13年の映画「HK 変態仮面」では、主人公に一目ぼれされる美少女を演じ、土屋さんとは13年の映画「赤々煉恋」で共演。「ベテランの俳優さん、年は近いけれど実力のある俳優さんの“日光”を浴びながら、そして太鳳ちゃんの“後光”を浴びながら、成長しつつしっかり自分の役割を果たしたい」と意気込んでいる。

 会見に出席しなかったが、言葉数は少ないが優しい性格の二木高志役に起用された渡辺大知さんにも注目だ。ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカル兼俳優で、メジャーデビュー前の09年に映画「色即ぜねれいしょん」に主演で俳優デビューし、「第33回日本アカデミー賞」の新人俳優賞も受賞した。11年後期の朝ドラ「カーネーション」で連ドラ初出演。NTTドコモ、ソフトバンク、日本経済新聞の日経電子版と企業CMにも多数出演している異色の経歴だ。「まれ」でも東京進学後にバンド活動を開始し、熱のこもった歌声を披露してくれるといい、劇中でも存在感を放ちそうだ。

 また、漁師の息子でムードメーカーの角洋一郎役には、女優・高畑淳子さんの長男という高畑裕太さんが抜てきされた。ドラマ出演は数えるほどで、朝ドラ出演も初めて。清水さん演じる一子に幼い頃から思いを寄せる洋一郎を、どのように演じるのか。

 個性派ぞろいの「まれ」の若手キャスト、それぞれの活躍に期待が高まる。

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