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2014年秋アニメ:ガンダム、寄生獣 “革命”の2トップ

アニメ コラム
秋アニメについて分析する小新井涼さん

 9、10月にスタートした「秋アニメ」の第1話が一通り放送された。週に約100本(再放送含む)のアニメを視聴し、アニメを使った町おこしのアドバイザーなども務める“オタレント”の小新井涼さんが秋アニメを分析する。

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 今期の全作品視聴を通して、特に強い印象と話題性を感じたのが「機動戦士ガンダム Gのレコンギスタ」と「寄生獣 セイの格率」でした。これらの“2トップ”に共通するワードとして「革命」という言葉を挙げたいと思います。

 「機動戦士ガンダム Gのレコンギスタ」は、“生みの親”富野由悠季さんが手がけるガンダムの新シリーズということで、放送前から注目されていました。それにもかかわらず、監督が掲げた言葉は“脱ガンダム!”。作品から漂う明るさに“冒険活劇”という、既存のガンダムシリーズではまず浮かばない言葉が確かに連想されました。従来の“富野ガンダム”ひいては“ガンダム”という概念への革命を感じる作品といえるでしょう。

 一方の「寄生獣 セイの格率」は、原作の軸にあたる哲学的なテーマをいつの時代でも通じる"普遍性"として残しつつ、オリジナル要素としての“現代化”が同時に行われています。単なる映像化ではなく、今、アニメ化することの意味にも通ずるこの革命に今後の熱い展開を予感せずにはいられません。

 そんな2トップ以外の魅力的な作品は今回も独断と偏見のベスト3として紹介させていただきます。

 1位「fate/stay night Unlimited Blade Works」

 日常シーンの美しい描写と迫力のアクションシーンとの緩急に0話、1話では時間があっという間に感じられました。毎回劇場版を見ているかのようなクオリティーも圧巻です。

 2位「SHIROBAKO」

 専門用語を全部は理解しきれない……。にもかかわらず制作現場の“っぽさ”が伝わってくる巧みな作品です。作品が出来上がっていく過程を直にのぞいているようなワクワク感はアニメ好きにはたまりません!

 3位「甘城ブリリアントパーク」

 田舎のすたれたテーマパークの描写がリアル! 一方でふたを開けるとその遊園地は本当にファンタジー世界というギャップがすてきです。日常と非現実との絶妙なバランスにぐいぐい引き込まれます。

 おまけ「愛・天地無用!」

 新キャラや新設定に驚きつつ、事件の原因が鷲羽(わしゅう)ちゃんであることに天地らしさを感じます。ヤスダスズヒトさんがデザインした魎呼(りょうこ)たちの登場も楽しみです!

 この他にも魅力的な作品がたくさん! にもかかわらず冒頭の2作品に引かれた理由、それは「革命」という葛藤を経て生み出される斬新(ざんしん)さが作品の熱量として強く伝わってくるからではないかと思います。

 他の作品だけでなく、広くはこれからのアニメ界にさえ影響を与える「革命」になりそうな……。そんな予感に胸が熱くなる秋アニメから今後も目が離せません。

 ◇プロフィル

 こあらい・りょう=埼玉県生まれ、明治大学情報コミュニケーション学部卒。アニメ好きのオタクなタレント「オタレント」として活動し、ニコニコ生放送「岩崎夏海のハックルテレビ」やユーストリーム「あにみー」などに出演する傍ら、毎週約100本(再放送含む)のアニメを見て、全番組の感想をブログに掲載する活動を約2年前から継続。「埼玉県アニメの聖地化プロジェクト会議」のアドバイザーなども務めており、社会学の観点からアニメについて考察、研究している。

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