人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(ももクロ)が、劇作家の平田オリザさんの青春小説「幕が上がる」が原作の映画と舞台の主演を務めることが5日、分かった。「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が手がけ、ももクロのメンバーが演じる弱小演劇部の女子高生が全国大会を目指す姿が描かれる。リーダーの百田夏菜子さんは「ジャンルを通り越して何か新しいものが作れる気がしました! 撮影が始まってからは私たちはただただ必死(笑い)。監督はすごく丁寧に、一緒にお芝居を作ってくれました」とコメントを寄せている。
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「幕が上がる」は、地方都市の県立富士ケ丘高等学校を舞台に、高橋さおり(百田夏菜子さん)ら演劇部員が全国大会を目指して奮闘する姿を描く。玉井詩織さんが演劇部の看板女優の橋爪裕子、高城れにさんがムードメーカーの西条美紀、有安杏果さんが県内演劇強豪校からの転校生の中西悦子、佐々木彩夏さんがさおりを慕う後輩の加藤明美を演じるほか、黒木華さん、ムロツヨシさん、清水ミチコさん、志賀廣太郎さんが出演する。
本広監督はももクロについて「原作の登場人物がどうしてもメンバーとダブってしまい、オリザさんに『ももクロメンバーをイメージして書いたのではないか』と聞いてしまうほどキャラクターが似ていました」とコメント。原作者の平田さんは「正直言って、ももクロさんが主演と決まったときには、期待と不安と半々でした。彼女たちの“演技”を見たことがなかったからです」と明かし、ワークショップを通じてメンバーの演技を見た感想を「たいへん勘のいい子たちなので、すぐに演技のコツをつかんでいったようです」と話している。
映画は、2015年2月28日公開。舞台は15年5月上演。
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