冬の夜空を彩るクリスマスイベントが各所で開催されている。恒例のイルミネーションやライトアップなどのほか、昨年、数多くのスポットで話題となった壁面などに映像を投影する「プロジェクションマッピング」を使ったイベントが定番化するとともに、今年は新たに、来訪者の動きに連動して変わる参加型イルミネーションが続々と登場し、人気を集めている。首都圏を中心に、今年注目のクリスマスイベントを紹介する。
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◇今年もプロジェクションマッピング
東京スカイツリータウン（東京都墨田区）では、スカイツリーを世界一高いクリスマスツリーに見立てたライトアップを行っている。「東京スカイツリータウン ドリームクリスマス2014」と題して、同タウン外周1キロにわたりLED約50万球で装飾しており、4階スカイアリーナでは、昨年に続きプロジェクションマッピングイベントも行われており、「サンタクロースのケーキ作り」をテーマに、施設の壁面やスカイツリー本体に映像を投影する大迫力の光のショーが楽しめる。25日まで。
横浜ランドマークタワー（横浜市西区）では、シャンパンゴールドが輝くイルミネーションのほか、人気映画「スター・ウォーズ」の世界に入り込めるようなプロジェクションマッピングイベント「スター・ウォーズ 果てしなき銀河の旅」も開催中。かつて造船所のドックだったドックヤードガーデンの形状を生かし、高さ約10メートル、横幅約29メートルの船型の石壁に沿って同映画の名シーンを織り交ぜた約6分間のオリジナル映像を投影。宇宙空間で繰り広げられる戦闘飛行シーンや主人公のルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーの戦いなど、大迫力のプロジェクションマッピングを楽しむことができる。午後6時半から一日5回上映。25日まで。
東京ディズニーリゾート内の複合型商業施設「イクスピアリ」（千葉県浦安市）では、クロックタワー・プラザでプロジェクションマッピングイベント「クリスマス・キャロル・クロック」を開催している。さまざまな動物たちが登場し、楽しくクリスマスソングを歌いながら大きなクリスマスツリーの準備をしていく……というストーリーで、19日からは一般公募作品の中から選ばれた絵が登場する特別編を上演予定。25日まで。
◇参加型イルミネーションが続々
今年は来訪者が楽しめる“参加型イルミネーション”も続々登場している。「六本木ヒルズ」（東京都港区）のイルミネーションイベント「Roppongi Hills Artelligent Christmas 2014」では、約400メートルの六本木けやき坂の並木を約110万球のLEDで装飾し、寒色系の「SNOW＆BLUE」と暖色系の「CANDLE＆RED」の異なる二つのイルミネーションを時間帯で分け交互に光らせる。今年は新たに、同イルミネーションの点灯式を体験できる企画も13、14、20、21、24、25日に実施。事前に応募して当選したペア1組が午後5時にイルミネーションを点灯できる。イルミネーションは25日まで。
東京・台場の商業施設「デックス東京ビーチ」（東京都港区）では、高さ約20メートルのツリーや約22万球のLEDが輝く「お台場イルミネーション“YAKEI”」を開催中。目玉は、シーサイドデッキ3階に設置されたドーム型のトンネル「ILLUSION DOME」で、内側から360度投影される映像は人が近づいたことを感知して瞬間的に色を変えるなど、来訪者が参加して楽しめる仕組みとなっている。同イルミネーションは通年点灯。
「東急プラザ 表参道原宿」（東京都渋谷区）では、屋上テラス「おもはらの森」でクリスマスイルミネーション「Wishes～願いの泉」を実施中。中央にある六角形のトップライトを泉に見立て、光ファイバーを使い泉が凍りついた瞬間を演出するイルミネーションで、館内でもらえるコインを泉に投じると通常とは異なった光の演出が楽しめる。13～14日、19～25日には雪が降る演出も加わる。25日まで。
商業施設「イオンモール幕張新都心」（千葉市美浜区）のグランドモール前の豊砂公園では、光り輝く雪の結晶をモチーフにし、迷路として楽しめるイルミネーション「光の迷路」が展開されている。LED約17万球を使った巨大な六角形の形をした迷路で、総面積は約2000平方メートル、迷路距離は約500メートル。迷路の中には、ボタンを押すとさまざまな光の演出に変わる「シンボルツリー」や歩くと光って音が出る「光る鍵盤」などの仕掛けも用意されている。15年2月28日まで。
◇恒例のイルミネーションも
恵比寿ガーデンプレイス（東京都渋谷区）は、計約10万球のLEDを装飾。フランスのクリスタルブランド「バカラ」の巨大シャンデリアが今年も設置され、クリスタルが輝く幻想的な空間を作り出している。15年1月12日まで。新宿の冬の風物詩、新宿テラスシティのイルミネーションも開催中。温かな色合いのゴールドのイルミネーションに加え、ラムネ色やレモンイエローなど、8色の“マカロンカラー”のLEDを使用した光の球体が同所を幻想的に照らし出している。15年2月25日まで。
関東最大規模の約500万球のイルミネーションを展開している相模原市のレジャー施設「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」の「さがみ湖イルミリオン」も注目。一番の見どころは、約1100平方メートルの敷地に、約100万球のLEDを使用して作られた「光の宮殿と大庭園」。“宮殿”内では、音楽に合わせてイルミネーションがさまざまな色に変化し、噴水やシャボン玉が一斉に放たれる仕掛けで、幻想的な空間が楽しめる。2015年4月12日までで、1月7日までは連日午後5～9時半に開催される。
また、変わり種として、東京・丸の内の「丸ビル」には、今年大ヒットした劇場版アニメ「アナと雪の女王」の世界観を再現した高さ約10メートルのクリスマスツリー、横浜ランドマークタワーには、ディズニー映画の「シンデレラ」をテーマにした高さ約8メートルのクリスマスツリー、商業施設「MARK IS みなとみらい」（横浜市西区）には、ウッディやバズなど映画「トイ・ストーリー」に登場するキャラクターのぬいぐるみがちりばめられた高さ6メートルのクリスマスツリーが登場。そのほか丸の内周辺や銀座、表参道などのイルミネーションも見どころだ。
