テレビ質問状:「失われたオスカー像~日本人初 アカデミー賞女優ナンシー梅木の生き方~」

写真:Everett Collection/アフロ
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写真:Everett Collection/アフロ

 WOWOWは毎週土曜午後1時に「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。2月14日に放送される「ノンフィクションW 失われたオスカー像 ~日本人初 アカデミー賞女優ナンシー梅木の生き方~」をプロデュースしたWOWOWの制作部の大野小都プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

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 −−番組の概要と魅力は?

 日本人唯一のアカデミー賞俳優を知っていますか? それは、今回追いかけた「ナンシー梅木」という女優です。しかし、彼女のオスカー像は今はもうどこにもありません。なくなっていることが分かりました。ハリウッド俳優として公私ともに幸せをつかんだナンシーでしたが、1972年に突然ショービズの世界から引退するのです。そして、2007年に彼女の訃報が届くまでの35年間、ナンシーの消息は“謎”でした。なぜ引退したのか? なぜオスカー像は失われてしまったのか? 知られざる“ナンシー梅木の真実”を彼女の息子が初めて明かしてくれました。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 この企画を制作会社のディレクターからご提案いただき、正直、私は「ナンシー梅木」という名前とその功績しか知りませんでした。しかし、企画を進めていくうちに「突然の引退」「引退から空白の35年間」「オスカー像は失われている」と続々と浮かび上がる“謎”。その“謎”を究明したい!と衝動に駆られました。

 −−制作中、一番に心掛けたことは?

 「真実の母を伝えたい」と、ナンシー梅木の息子さんは初めて母・ナンシーの知られざる人生を明かしてくれました。実は、日本人初のオスカー俳優であるにもかかわらず、彼女に関する伝記などは存在しません。本当に、真実は闇の中だったのです。なので、息子の口から語られるどんな真実も丁寧に伝える、そこに注力していました。

 −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 とにかくナンシー梅木に関する資料や映像・写真収集が大変でした。制作会社、海外のコーディネーターが一丸となって、限られた条件の中、1枚でも、1秒でも多くの資料集めに奔走してくださいました。どれほどの謎に彼女が包まれていたか……制作人が一番痛感しているかと思います。

 −−番組の見どころを教えてください。

 ナンシー梅木が生きた人生はまさに波乱万丈でした。1年に及ぶ交渉の末、これまでマスコミの取材をかたくなに拒み続けてきたナンシー梅木の息子が初めて明かした真実の母は、日本人唯一のオスカー俳優という肩書からはまったく想像もつかない生き方を選んでいました。彼女が何を大切にし、愛していたかという最大の“謎”に迫ります。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 “謎”の真相を知ったとき、みなさんの幸せの指標がきっと変わっているはずです。ぜひ、ご覧ください。

 WOWOW 制作部 プロデューサー 大野小都

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