戦場カメラマンの渡部陽一さんが13日、東京都内で行われた映画「アメリカン・スナイパー」(クリント・イーストウッド監督)の試写会イベントに登場し、トークショーを行った。約10年前のイラク戦争当時、米軍の従軍カメラマンとしてキャンプ地を回った渡部さんは、驚いたことに「19~20歳くらいの若い兵士が多かったこと」を挙げ「彼らが一歩キャンプ地に戻ると、我先にと電話に飛びつき、国に残してきた兄弟や家族と話しながら涙を流す。また前線の緊張感から解放され、言いたくもないのに誰もがジョークを飛ばす。そんな戦場の“ギャップ”に胸を揺さぶられました」と経験を語った。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
また、現在も世界の紛争地帯を回っている渡部さんは「どの紛争地でも共通しているのは、犠牲者はいつも子供たちだということです」と、口調はマイルドながら真剣な表情で訴え「泣いている子供たちの声を一人でも多く届けることができれば」と戦場カメラマンとしての使命感を明かした。
映画は、2003年に始まったイラク戦争で4回にわたって戦地に赴き、その常人離れした狙撃の精度から「伝説の狙撃手」と呼ばれた男の半生を映像化した作品。戦争の狂気にとりつかれながら、国で待つ家族をこよなく愛した男の光と影をイーストウッド監督が生々しく掘り下げ、描いている。
すでに作品を鑑賞したという渡部さんは「誰もが戦場という狂気から逃れることはできないということをはっきりと感じた」と感想を語り、「映画の中の米軍の姿はとても生々しくて、自分が従軍カメラマンとして見てきた姿がはっきりと描かれている」と内容に太鼓判を押していた。
「アメリカン・スナイパー」は21日から公開される。
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の大ヒット御礼舞台あいさつが12月23日、東京都内で開かれた。イベントでは…
東宝の2025年の配給作品ラインアップ発表会が12月23日、TOHOシネマズ 日比谷(東京都千代田区)で行われ、2024年の興業収入などが発表された。市川南取締役専務執行役員は、…
2012年から7シリーズにわたって放送されたテレビ朝日系の人気ドラマの完結作となる映画「劇場版ドクターX」(田村直己監督)のクランクアップ写真が公開された。主演の米倉涼子さんをは…
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…