テレビ質問状:「ノンフィクションW 盲目のストライカー 世界へ」ブラインドサッカー代表の軌跡

ブラインドサッカー日本代表チームの軌跡を追う(写真:伊藤真吾/アフロスポーツ)
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ブラインドサッカー日本代表チームの軌跡を追う(写真:伊藤真吾/アフロスポーツ)

 WOWOWは毎週土曜午後1時に「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。3月21日に放送される「ノンフィクションW 盲目のストライカー 世界へ~ブラインドサッカー日本代表 闘いの軌跡~」をプロデュースしたWOWOW制作部の古谷秀樹プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

ウナギノボリ

 −−番組の概要と魅力は?

 昨年日本で開催され、ニュースなどでも大きく取り上げられた「IBSA(国際視覚障害者スポーツ協会)ブラインドサッカー世界選手権2014」。この大会でも大活躍した日本代表のエース・黒田智成選手の闘いを追いました。日本中に大きな驚きと感動を与えたブラインドサッカーで世界を目指す黒田選手と日本代表チームの夢と戦いの日々を描いています。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 ブラインドサッカーを見て誰もが引き込まれるのは、激しい肉弾戦とスピーディーな試合展開。そしてまるでボールが見えているかのような驚がくのテクニック。取材スタッフも企画段階からこの競技に魅了され、「日本代表のエースとして活躍する黒田選手を取材したい!」と意気込んでいました。

 昨年は11月に世界選手権も日本で開催され、番組を作る上でも絶好のタイミングでした。そして2020年のパラリンピックに向けて障害者スポーツへの注目も高まる中で、「ノンフィクションW」としてもこの素晴らしい競技を取り上げたいと思いました。

 −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 ありきたりですが、昨年11月の世界選手権での黒田選手の活躍と、日本代表チームの躍進を見届けたことは、本当に大きな喜びでした。番組を企画し、2014年の初頭から地道な取材を続けてきたディレクターの目には、取材中にもかかわらず思わず涙が……。感動の名場面は、ぜひ番組でお楽しみください!

 −−番組の見どころを教えてください。

 まずは何よりも、ブラインドサッカーのスゴさを感じていただければと思っています。前述した激しさやテクニックだけでなく、選手たちの地道なトレーニング、工夫を凝らしたフェイントの開発、合宿を通じて練り上げるチームの戦術、試合中での駆け引き……。この番組で描かれるのは、まぎれもなく世界を相手に戦う、アスリートたちによる葛藤と挑戦、そして戦いの物語です。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 昨年の世界選手権では、連日多くの観客が入場料を支払って、ブラインドサッカーを観戦しました。それは、つまりブラインドサッカーというスポーツがエンターテインメントとしても大きな魅力を持っているということ。この番組を通して、一人でもブラインドサッカーのファンが増えてくれれば何よりです!

 WOWOW 制作部 プロデューサー 古谷秀樹

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