鈴木京香:難役に挑戦で声詰まらせる「強く強くと心掛けた」

映画「おかあさんの木」クランクアップ報告会見に登場した女優の鈴木京香さん
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映画「おかあさんの木」クランクアップ報告会見に登場した女優の鈴木京香さん

 女優の鈴木京香さんが17日、映画「おかあさんの木」(磯村一路監督)のクランクアップ報告会見に登場。育てた7人の息子たちを戦争に送り出す主人公を演じた鈴木さんは「こんなにつらく悲しい思いを7回もするのかと、難しい役だなと実感しました」と話し、「あまり水っぽくならないように、母として強いところを出さないとと自分を律しながら撮影を進めていただいた。強く強くということを心掛けていた日々でした」と時折声を詰まらせながら撮影を振り返った。

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 映画は、日中戦争から始まる太平洋戦争のために7人の息子が次々に兵隊に取られ、そのたびに桐(きり)の木を植えて息子たちの無事を願う母親の姿を描く。会見には主人公・ミツを演じた鈴木さんのほか、ミツの夫の同僚の一人娘・サユリ役の志田未来さん、ミツの次男・二郎の役の三浦貴大さん、物語の語り部で現代のサユリ役の奈良岡朋子さん、磯村監督らが出席した。

 奈良岡さんは「今こそこういう映画を撮るべき時にいい作品をオファーしていただいたと熱い思いを持って参加した。きな臭い世の中になってこの時期にこの作品を見ていただいて、戦争とはどういうものか、(戦争時の)家族とはどういうものかを感じ取ってほしい」と語った。映画は6月6日公開。

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