俳優の菅田将暉さん主演の映画「明烏(あけがらす)」(福田雄一監督)が16日に公開される。古典落語の「明烏」や「品川心中」などをベースに、借金返済をしないと海の底に沈められる最下位ホストと同僚のホストや女性客らが巻き起こす騒動を描いたコメディー作。主人公のナオキ役の菅田さんはじめ、城田優さん、若葉竜也さんが同僚ホストを演じ、ムロツヨシさんや佐藤二朗さんら福田組の常連俳優が脇を固めている。笑いの絶えない怒濤(どとう)の展開に加え、映画のオープニング曲の作詞を城田さんが手掛けたことも話題を呼んでいる。
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東京・品川でひっそりと営業するホストクラブ「明烏」で最下位のホストのナオキ(菅田さん)は、借金返済の期限が迫っていたが、返済金1000万円を用意できたことを祝い、同僚のアオイ(城田さん)、ノリオ(若葉さん)たちと宴会を開いた。しかし、翌日の夕方にナオキが目を覚ますと1000万円はどこにもなく、金が用意できたのは夢だったらしいことに気づく。借金を返せなければ東京湾に沈められてしまうナオキは、同僚や金の払えない女性客・明子(吉岡里帆さん)らを巻き込み返済方法を考えるが……というストーリー。
テンポのいい会話とハイテンションの演技で進行していく今作は、主人公に借金返済までのタイムリミットがあるものの鬼気迫る感じはみじんもなく、どこまでいってもコミカルなノリが続くので、安心して腹を抱えて笑うことができる。脚本の妙もさることながら、アフロの菅田さんやチャラさ全開の城田さん、怖いはずがおとぼけぶりがキュートな借金取りの新井浩文さんなど、とにかくキャストのおバカな演技ぶりに思わず笑ってしまう。さらにムロさんと佐藤さんの、持ち味を十二分に発揮した演技は出色。物語の進行が少しゆったりと感じてしまうかもしれないが、会話は小気味よく、まさかのクライマックスには本当に驚かされた。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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