最果てにサーカス:中原中也と小林秀雄を描く文学マンガ 月スピで連載開始

マンガ「最果てにサーカス」のイラスト=小学館提供
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マンガ「最果てにサーカス」のイラスト=小学館提供

 昭和初期に活躍した詩人の中原中也と、批評家の小林秀雄を描いたマンガ「最果てにサーカス」の連載が、27日発売の月刊マンガ誌「月刊!スピリッツ」で始まった。

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 「最果てにサーカス」は、「彼女とカメラと彼女の季節」などを手掛けた月子さんの作品。第1話「花とボタン」では、1925年(大正14年)の春、23歳の小林秀雄が仲間と同人誌の完成を祝って酒盛りをするものの、違和感を感じている場面が描かれる。そこに元気な18歳の受験生・中原中也が割り込んできて……というストーリー。扉絵のキャッチコピーには「二人の出会いが文学を発火する。文学史に残るスキャンダルが今、幕を開ける!!」と書かれている。

 中原中也は30歳で亡くなったが、死後に名声が高まり、現在では近代文学を代表する叙情詩人と評価されている。小林秀雄は、近代の文芸批評を確立したとされる批評家で、1967年に文化勲章を受章している。

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