志田未来：ジョージ・クルーニー主演「トゥモローランド」で吹き替え　出演女優と作品の魅力語る

　米俳優ジョージ・クルーニーさんが主演のディズニーの新作映画「トゥモローランド」（ブラッド・バード監督）が6日から公開される。ブリット・ロバートソンさん演じる好奇心旺盛な少女、ケイシー・ニュートンとクルーニーさん演じるフランク・ウォーカーが“理想の世界”とされる「トゥモローランド」を目指す物語で、未来感あふれる都市の描写や個性的な登場人物たちが繰り広げるスリリングな展開が印象的な作品だ。ケイシー役のロバートソンさんと、日本語吹き替え版でケイシーの声を担当した女優の志田未来さんに同作の魅力やお互いの印象などを聞いた。

あなたにオススメ

朝ドラ：来年度後期は「ブラッサム」　主演は石橋静河　モデルは…

　－－映画の魅力や印象的なシーンを教えてください。

　ロバートソンさん：この作品は、普段の生活とは違うところへ連れていってくれる。とにかく見ていて楽しいですね。お気に入りのシーンは、麦畑でケイシーがバッジに触ってトゥモローランドに行くシーン。技術的に、役者として新しく学ばなければいけないこともあって難しくもあったのですが、面白いシーンでもありました。

　志田さん：謎がたくさん詰まっているので、見ていてワクワクするところがたくさんあって、そこが魅力だと思います。ケイシーが初めてトゥモローランドを見るシーンは、自分がトゥモローランドに行ったような気持ちになれて好きですね。

　－－自分の中で、ケイシーと似ている部分はありますか。

　ロバートソンさん：やりたいことがあればやるタイプだし、自分の持っている夢を形にしたい、と努力するところは似ていると思いました。

　志田さん：ケイシーは好奇心旺盛で突っ走っていく女の子なんですが、私は自分の中にこもってしまうタイプで、あまり似ているところはないと思うんですが、（ケイシーは）すてきだなと思いました。

　－－主演のジョージ・クルーニーさんからアドバイスなどは？

　ロバートソンさん：直接アドバイスはないけれど、やはり見て学ぶことは大きかったですね。振る舞い方やプロフェッショナリズム……たとえば、スタッフや監督との接し方や演出を受けたときの受け方ですね。役者って、いろんな現場でどう振る舞えばいいのか、ということが大事なのですが、彼は最高のお手本でした。

　－－志田さんは声優としての参加でしたが、演じてみて難しかった部分は。

　志田さん：いつもやらせていただいているドラマや映画では自分が役に対してイメージをした演技ができますが、今回はもともとケイシーをロバートソンさんが演じられていて、その演技に合わせて私が声だけを出すというやり方なので、初めての経験でとても難しかったです。

　－－お互いの印象は？

　ロバートソンさん：実は、似通っているところがいっぱいあって。たとえば未来さんの作品への関わり方です。自分を失っていないし、地に足が付いているところがとてもすてきだなと思います。

　志田さん：ロバートソンさんとは、ロサンゼルスのワールドプレミアで初めてお会いして。すごく奇麗なのに気さくで、そのときも笑顔で話しかけてきてくれてうれしかったです。安心しました。

　－－もしお二人が共演するとしたら、どんな作品でしてみたいですか。

　志田さん：ロバートソンさんには、ぜひ日本の作品に出ていただきたいです。そこで友人役でもいいので、（自分も）ちょこっと出演させてもらえたらうれしいですね。

　－－ロバートソンさんは初めての来日ですが、日本の印象は。また、志田さんからロバートソンさんに教えてあげたいオススメの過ごし方などは？
　
　ロバートソンさん：とてもいい経験をしています。日本の方、お食事、そしてこの眺望、素晴らしいと思います。未来さんが何をすすめてくれるのか楽しみです（笑い）。

　志田さん：日本は食べ物がとてもおいしいと思います。私の個人的なおすすめはラーメンです。

　ロバートソンさん：ラーメン、大好きです（笑い）。

　志田さん：あと、ぜひ日本のディズニーランドに行ってもらいたいです。アメリカのディズニーとの違いを楽しんでいただきたいですし、ポップコーンを入れるバケットもすごく可愛いので、お気に入りを見つけてお土産にしてもらいたいですね。

　映画「トゥモローランド」は6日からTOHOシネマズ新宿（東京都新宿区）ほか全国で公開。

　＜ブリット・ロバートソンさんのプロフィル＞

　1990年生まれ。米国出身。2000年代前半からテレビシリーズや映画に出演。13年に「アンダー・ザ・ドーム」でメインキャストのアンジー役で出演したほか、09年に「愛する人」、11年に「スクリーム4：ネクスト・ジェネレーション」などに出演している。

　＜志田未来さんのプロフィル＞

　1993年生まれ、神奈川県出身。ドラマ、映画に多数出演。テレビドラマは05年に「女王の教室」、06年に「14才の母」など、映画では08年に「母べえ」、声優で10年に「借りぐらしのアリエッティ」などに出演している。