注目映画紹介：「ラブライブ！ The School Idol Movie」　μ’sの成長を描く完全新作

　人気アニメ「ラブライブ！」の劇場版アニメ「ラブライブ！ The School Idol Movie」（京極尚彦監督）が13日に公開される。「ラブライブ！」は、東京都千代田区の伝統校・音ノ木坂学院の統廃合の危機を救うために立ち上がった女子高生のアイドルグループ「μ’s（ミューズ）」の活躍と成長を描いた作品。劇場版では、3年生の卒業をもって活動を終了するはずだったμ’sが、1通のメールをきっかけに、新たなライブを行うことになるという新作のストーリーが展開する。

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　高坂穂乃果（声・新田恵海さん）ら9人で結成されたスクールアイドルグループ「μ’s」は、スクールアイドルの祭典「ラブライブ！」で決勝戦進出を果たすなど活躍していた。3年生の卒業をもってμ’sの活動終了を決めていたが、卒業式の直後に届いたメールを受けて、新たなライブを開催することになり……というストーリー。

　京極監督はじめ、キャストも新田さん、南條愛乃さん、内田彩さんなどテレビシリーズと同じ顔ぶれで作られた新作ストーリーはもちろん、「ラブライブ！」ならではのμ’sによるライブが存分に楽しめる。テレビ版の放送時から光っていた細部へのこだわりは劇場版も抜かりはなく、華やかなライブシーンでの演出やカメラワークなどを見ていると、実物のアイドルを見ているかのような錯覚に陥るほどの完成度の高さだ。曲のよさもさることながら、ボリューム満点の物語で、メンバーの成長やひたむきな姿に胸を打たれ、すがすがしい感動に思わず涙腺を刺激される。新宿ピカデリー（東京都新宿区）ほか全国で公開。（遠藤政樹／フリーライター）

　＜プロフィル＞

　えんどう・まさき＝アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。