お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんがこのほど、単行本「35点男の立ち回り術」(日経BP社、1300円=税抜き)を発売した。自身の半生を振り返りつつ、経験や実践を踏まえて、ピンチの場面をうまく切り抜けるための「人づきあいの極意」を紹介している田村さんに個別インタビューし、今、アドバイスしたい人を聞いたところ、熊切あさ美さんの名前を挙げ、その“立ち回り術”を披露した。
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歌舞伎俳優の片岡愛之助さんとの破局が報道されているタレントの熊切さんについて、田村さんは「いじってくれる人がそばにいないと、単独行動を取っちゃう。バカだな~と思う。涙を流すという武器しかないのに(テレビに)出ちゃうからうまくいってない」と辛口コメント。「一人で会見に出ないで、僕が隣にいたら『(泣くのは)今だよ!』って言ってあげる。きちんと意見を述べさせた後に、涙をどうやって流させるかが大事」と、独自の会見のやり方を語り、「もったいないですね。せっかくメディアが集まってるのに」と、残念がった。
さらに、先日イベントに寝坊で遅刻するという大失態を犯したお笑いコンビ「8.6秒バズーカー」のはまやねんさんについては「詳しく知らないけど、1年目で余裕がないよね。俺なら(イベントに)行かないですよね。全然それくらいなら大丈夫です。遅刻をしていくよりは行かない!」と、強気に発言した。
「35点男の立ち回り術」は、雑誌「日経エンタテインメント!」(同)の連載コラム「田村淳のニッポン異論・激論」をまとめた単行本となるはずだったが、田村さんが「それに足して、言った人間がどういう人間か分かるものだったら出したいですね」と提案して出来た半自伝的単行本。自伝的なものを書くのは初めてだというが、「そう(自伝的)とも思っていないんです。そのときの立ち回りを書いただけ」と、田村さん。自分の人生を振り返ってみて「面白かったですね。やっぱ昔から何かバカだな~と思った」と笑う。
自身の点数を「35点」としたことについて、田村さんは「100点の半分が50点で平均点だとして、赤点を取るほどの人間ではないかな……と算出したら、背は高くない、顔がいいわけじゃない、大卒じゃない、で35点」と説明。しかし、立ち回り術を身につけて「今は75~80点をさまよっていると思う」と自信を見せた。
本の売れ行きに関しては「こんな本売れない方が、日本が安心して暮らせる国だっていうことだけど」と笑いながらも、「僕のツイッターに、僕ごときに悩みごとを寄せてくれる人がいるから、一歩踏み出さないでいて、背中を押されたい人に読んでほしい。悩みに支配されて呪い殺されそうな人が多いから、そういう人たちに読んでほしいな」とPRした。
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