注目映画紹介:「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」 大島優子がゲスト声優で好演

劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」のワンシーン(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV(C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2015
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劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」のワンシーン(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV(C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2015

 人気アニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版シリーズ第27作「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」(矢野博之監督)が4日に公開される。「それいけ!アンパンマン」は1988年から日本テレビで放送されている長寿アニメで、劇場版最新作では魔法のランプの世界の精霊である小さな女の子・ミージャが、壊れてしまった魔法の腕輪を直すために冒険の旅に出る。ゲスト声優として女優の大島優子さんがミージャ役を、またお笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之さんと土屋伸之さんがそれぞれランプの精霊とお菓子の魔人を担当している。同時上映は短編「リズムでうたおう!アンパンマン夏まつり」。

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 クリームパンダ(声・長沢美樹さん)とコキンちゃん(声・平野綾さん)が拾った不思議なランプから小さな精霊・ミージャ(声・大島さん)が現れる。ミージャの魔法で3人はランプの世界に入るが、ミージャの魔法の腕輪が壊れてしまい、元の世界に戻れなくなってしまう。3人は腕輪を直すため魔法の泉を目指すが、ケンカばかり。3人を救うため、アンパンマン(声・戸田恵子さん)もランプの世界に向かうが、ばいきんまん(声・中尾隆聖さん)もやって来て……というストーリー。

 作者のやなせたかしさんが亡くなってから初めて作られた劇場版には“やなせイズム”が脈々と受け継がれている。ミージャ、クリームパンダ、コキンちゃんという3人が各自ばらばらの考え方をしながらも、行動を共にするうちに次第に協力したり、誰かのために行動を起こしたりすることを学んでいく姿には、今作のテーマである「思いやり」という言葉がふさわしく、しみじみと感じさせてくれる。個人的にはばいきんまんが久々に敵役らしい活躍(?)をしてくれているのもうれしい。ミージャを演じる大島さんも元気いっぱいのキュートな声で好演。友情やひたむきに頑張る姿、そして安心感あるアンパンマンの雄姿など、期待を裏切らない完成度だ。ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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